カープOBであり、現在はクリケット選手として活躍する木村昇吾氏が、今季のカープの戦いぶりを独自の視点で分析。今回は、5月24日から始まった交流戦について、自身の体験も交えながら語ってもらった。

球界初のコリジョンルール適応によるサヨナラ勝利を飾った2016年6月14日の西武戦(マツダスタジアム)

◆交流戦を制したチームが優勝に最も近くなる

皆さんこんにちは!昇吾です!

交流戦前のドラゴンズとの3連戦を3連勝で飾り、
交流戦に良い流れで入れた我らがカープ!

しかし、交流戦初戦のロッテ戦は好調床田投手が登板するも完封負け…

昨年の交流戦を制したオリックスは
交流戦前の時点では5位…
しかし交流戦で波に乗り、勢いそのままにパ・リーグを制し優勝!

この事から分かる通り、非常に大事な意味合いを持つ交流戦を制したチームが優勝に最も近くなるのは当然の事!

3連覇した時の2016年と2017年は、共に勝ち越し、セ・リーグ制覇の礎になったのは言うまでもなく、
この1年目に西武ライオンズの一員として、マツダスタジアムでカープと対戦した僕としては、
他のセ・リーグのどの球団よりも強い!って言うのが一番の印象で、
中村剛也や栗山巧も『カープ良いチームですね〜!コレなら優勝しますね!で、何で出たんですか?w』って弄ってくる位で、実際その前年もカープで優勝出来る!って思える位強いと感じていましたし、この年も強いと思ってました!

投打のバランスや選手の意識や意志など、
あらゆる面で一つにまとまってて、戦ってる当事者達も負ける気がしないと言うてましたし、
この1年目のカープとライオンズの交流戦の初戦でサヨナラタイムリーを打った赤松と試合後に食事に行く約束をしてたのですが、会うや否や『キムさ〜ん!バッティング教えてあげましょか〜?w』ってw
チームの雰囲気もめっちゃ良いんやなと感じましたね。

今年のプロ野球は投高打低で、パ・リーグの投手陣も軒並み防御率も良く点を取るのは難しい状況かもしれませんし、
打撃陣もその投手陣を相手にしてるので必然的にレベルも上がっているので、
カープの投手陣もいつも以上に警戒しているでしょうが、
3連覇の時の様にチームがまとまれば勝機はありますし、ましてや開幕前は誠也が抜けて…と言われて最下位予想が多い中で逆にチーム力でここまでの成績を残して来たのですから、
この交流戦も同じ様にチームが勝ちに対して貪欲に挑んでいってくれれば自ずと良い結果がうまれるはず!

セ・リーグ同様にパ・リーグも新たな若い力も出て来てますし、
普段見る事の無い相手やチームを知れるのも交流戦の良い所でもあるので、
そう言った一面も楽しみつつカープの戦いを見てみるのも良いかも!

カープの交流戦の戦いに期待したいですね!

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◆ライター 
木村昇吾(きむら しょうご)
1980年4月16日、大阪府生まれ。尽誠学園高で3年夏に甲子園出場。愛知学院大に進学し、遊撃手でベストナインを5度獲得するなど活躍。2002年ドラフト11位で横浜に入団。2007年オフに広島にトレードで加入すると、一軍に欠かせないユーティリティープレイヤーとして活躍した。2015年オフに西武にテスト生で入団。2017年にクリケットに転身すると、2018年にはクリケット男子日本代表強化選手団に選出された。クリケット界の世界最高峰であるインディアン・プレミアリーグ(IPL)での活躍を目指し、現在も競技を続けている。

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