6月にカープへ電撃加入した秋山翔吾。7月22日、23日のヤクルト戦(神宮)では、2試合連続で本塁打を放ち、猛打賞を記録するなど打線に勢いをもたらしている。後半戦に向け、日本を代表するヒットメーカーのさらなる活躍に期待がかかる。

 ここでは、過去カープに電撃移籍、復帰を果たした選手たちの言葉を改めて振り返っていく。今回は、2014年オフにメジャーリーグ・ヤンキースからカープに電撃復帰を果たした黒田博樹が当時語った思いをお届けする。

2015年2月、復帰会見に臨む黒田博樹。

◆ファンの声を聞いて、これで良かったと感じた

 8年ぶりに広島に帰ってきて、ファンの人たちの熱気が一段と強いなというのを一番はじめに感じました。

 広島に帰ってくる日までいろいろモヤモヤした気持ちもありましたし、本当に自分の決断はこれで良かったのかと考えることもたくさんありましたが、広島に帰ってきてファンの人の声を聞いて、これで良かったという気持ちになりました。

 いろいろ考えないといけないことはたくさんありましたが、やっぱり最後はファンの人たちと球団の熱意がありました。

 2006年に僕がFA権をとったとき、ファンの人たちに自分の心を動かしてもらいました。逆に今度は自分がファンの人たちの気持ちを動かせられればいいかなという気持ちが一番大きかったです。

 今回こういう決断をしてファンの人たちにも喜んでもらえたらうれしいなと思いますし、またそういう人たちがカープファンで良かったと少しでも思ってもらえたなら、自分のなかではすごくうれしいことです。

◆メジャーは苦しい思いの方が多かった

 ひと言で言うと、苦しかったですね。

 野球をやる以上は、日本であろうがアメリカであろうが、マウンドに上がるというのは大変なことです。言葉も分からない環境でシーズン162試合をずっと戦い抜くということは、体力的なことも含めて大変なことでした。挑戦した以上はそれなりの結果を残さないといけないと、自分で勝手にプレッシャーをかけて7年間やってきたつもりです。

 そういう意味で楽しいというよりも、苦しい思いの方が多かったんじゃないかと思っています。

(後編へつづく)