広島東洋カープにまつわるモノ・コト・場所をクローズアップして取り上げる『カープ再発見』企画。開幕を心待ちにするカープファンに、開幕がもっと待ち遠しくなる(!?)アレコレをお届けする。

 第2回目は、1995年に登場したカープの大人気マスコット『スラィリー』を取り上げる。7月29日・中日戦の5回終了後に、特大の卵(?)から生まれたスラィリー。陽気なキャラクターで親しまれるスラィリー誕生の瞬間をプレイバック!

『スラィリーカート』は2022年3月29日に初登場。ボンネットのエンブレムは数種類あるという

◆突如現れた毛むくじゃらの新マスコット

 1995年7月29日、旧広島市民球場での中日戦。5回裏終了後、マウンド付近に運び込まれた大きな風船の卵が、突然割れた……。

 その瞬間、青い毛むくじゃらでしっぽの生えた謎の生物が飛び出し、たった今生まれたにしては実に見事なダンスを披露した。しかもしっかり背番号『!』のカープのユニフォームを着ているではないか。この生物こそ、いまやカープの押しも押されもせぬ人気者・スラィリーである。

 実はこの時まで、12球団で唯一、カープにだけマスコットが存在しなかった。日本ではプロ野球チームの他、全国各地で行われる博覧会などさまざまなマスコットが登場したが、いずれもパターンは似通っており、アニメのキャラクターを思わせるキラキラした瞳と大きめの頭で、ぬいぐるみ自体の風貌で可愛らしさを表現するものが多かった。スラィリー誕生の前年(1994年)行われた広島アジア競技大会の『ポッポ&クック』やサンフレッチェ広島の『サンチェ』もこのタイプである。

 しかしキャラクターを登場させるのが12球団最後となってしまったカープは、あえて違う路線を取った。