◆勝利を後押しする『12番目の選手』
9月3日の清水戦では、退場者が出たことを受け、すぐさま最終ラインに住吉ジェラニレショーンを投入しました。手薄になった中盤にはドウグラス・ヴィエイラ、さらに、強度の高いプレーができる川村も投入。
「1人足りない状況で勝つにはどうすればいいか」という課題に対し、3選手を投入することで、見事に完封勝ちを収めました。特に目を引いたのは住吉の活躍です。彼の武器は、1対1でも負けないフィジカルの強さです。ここまでなかなか出場機会がありませんでしたが、彼の能力があれば、近い将来、チームの中心選手になることは間違いありません。
GK・大迫敬介も、素晴らしいプレーを連発していますね。今の大迫は、まさに『動く壁』そのものです。一つのプレーをとっても、セーブして倒れてからの起き上がりが非常に早く、すぐに次の動作に移ることができています。トレーニングの段階から、1プレーで終わるのではなく、いかに早く立ち上がっていいポジションについて、次の攻撃に備えるかということを繰り返しやってきた成果なのでしょう。
そしてこの試合では、サポーターの声援があったことも大きかったと思います。数的不利になった状況下で受けた大声援には、選手も奮い立つものがあったのでしょう。選手とサポーターが一つになって勝利をつかんだこの一戦をきっかけに、ミラクルが起こるかもしれない。そんな期待感と一体感を感じる試合でした。