新型コロナウイルスの影響で、約3ヶ月遅れで開幕を迎えるプロ野球。V奪還、36年ぶりの日本一へ向け、佐々岡真司監督のもと、いよいよ新生カープの戦いが幕を開ける。

開幕戦のマウンドに上がるのは、2年連続となる大瀬良大地。開幕延期から約3カ月間の調整が心配されるなか、6月から再開された練習試合では順調な仕上がりをみせ、この日にしっかりと照準を合わせてきた。

2019年シーズンのDeNA戦は4試合に登板して1勝2敗、防御率4.73。そのうち3試合は、DeNAの開幕投手である今永昇太と投げ合い、一度も勝ち星をあげることができなかった。

昨季の数字を見ると決して相性はよくないが、自身初の大役を務めた昨年の開幕戦は、巨人を相手に8回無失点の好投でチームに白星をもたらした。投手陣の大黒柱として迎える今季も、チームに勢いを与える投球に期待がかかる。

一方の攻撃陣は、練習試合で打順の試行錯誤を繰り返してきたが、最後のソフトバンク3連戦でようやく形が見えてきた。新外国人のピレラが、球団外国人選手では3人目となる開幕1番に起用されることが濃厚。練習試合で12球団1位の15打点、2位タイの5本塁打をマークしたメヒアとともに、2人の外国人選手が打線の牽引役として期待される。

佐々岡真司監督にとっては今夜が初陣。当面は無観客試合が続くが、指揮官が就任当初から掲げる『一体感』のもと、観る者に勇気と感動を与えるゲームを期待したい。