プロ野球・広島東洋カープ、サッカーJ1・サンフレッチェ広島をはじめ、多数のスポーツチームが存在する広島県。広島アスリートマガジンの連載《HIROSHIMA SPORTS NAVI》では、スポーツ王国と呼ばれる広島で活躍するスポーツチームから、選手自らがナビゲーターとなりチームや競技の魅力をたっぷり紹介する。

 今回は、1部リーグ昇格を目指して日々社業とバレーに奮闘する、女子バレーボールチーム 『大野石油オイラーズ』から、セッター・坂口莉乃選手が登場。 大阪出身の坂口選手が、広島の印象、チームの魅力を語ります。

◆ポジティブな言葉と笑顔で仲間の背を押す、オイラーズの司令塔

試合中には、司令塔の役割を果たすセッターとして活躍する坂口選手。

 同い年の従姉妹に誘われたのが、私がバレーを始めたきっかけです。従姉妹の方が先にバレーを始めていたのですが、プレーする姿を見るうちに、自分もやってみたいと思うようになりました。当時は遊びの延長のような雰囲気で、とにかく楽しくて、すぐに夢中になりましたね。

 最初に好きになった選手は、日本代表でも活躍されたセッターの竹下佳江選手です。私自身、バレー選手の中では小柄な方なので、同じように小柄な竹下選手が世界で戦っている姿にすごく憧れていました。

 現在、大野石油広島オイラーズ(以下、オイラーズ)はV.LEAGUE DIVISION2に参戦中で、DIVISION1(V1リーグ)への昇格をかけて戦っています。入替戦に進むためにはまずはリーグ優勝しなければいけません。私はチーム最年長ですが、チームを厳しくまとめるというよりも、とにかく前向きな声かけをするように心がけています。後輩の調子が悪かったり、思わずネガティブな言葉が出てくるときも、「大丈夫やで」、「カバーするよ」とポジティブに背中を押すようにしています。

 オイラーズの魅力は、粘り強いプレーと、チームがとにかく明るいこと。選手同士の年齢も近く仲もいいので、そんなところもチームワークのよさにつながっているのではないかと思っています !

◆社業とバレーの“二刀流”で活躍。日中はサービスステーションで接客業務も!

 関西出身なので、入団当初は広島に対して『お好み焼きの対抗心』がありました(笑)。関西風も広島風も別物な気がするので、どちらが好きかと聞かれるとちょっと困ってしまうのですが……今はどちらも大好きです!

 広島はどこに行っても街がきれいですし、住みやすいところが気に入っています。地元の友達が広島に来ると、よく宮島に案内するんですよ。ただ、今は厳島神社の大鳥居が工事中で、私もまだ実物を見たことがないんです。もうすぐ補修も終わると聞いているので、楽しみにしています。

 私たちオイラーズの選手は、日中はサービスステーション(給油所)で業務をして、終業後に専用体育館で練習をしています。ありがたいことに、選手のことを知ってサービスステーションに足を運んでくださるお客さんもいて、みなさんとお話するのも仕事の楽しさのひとつだと感じています。

 ぜひ、サービスステーションにも試合会場にも足を運んでいただいて、チームのテーマでもある『粘り強いバレー』を見てほしいと思います。 応援よろしくお願いします !

坂口 莉乃◎さかぐち りの
1998年生、大阪府出身
小学4年からバレーを始め、千里金蘭大時代にスカウトされ大野石油広島オイラーズに入団。トリッキーなプレーを得意とするセッターであり、チームの明るい雰囲気を支えるムードメーカーでもある。

【 大野石油広島オイラーズ 】
1993年、大野石油スポーツクラブとして創部。1994年から地域リーグに出場し、2003年より旧V1リーグに昇格。所属選手は、日中は広島市内各所の大野石油サービスステーションで勤務し、終業後に本社ビル内の専用体育館で練習を積むというハードなスケジュールをこなす。チームワークを活かしてボールつなぐ粘りのバレーで、1部昇格に向け奮闘している。

 オイラーズのマスコットは、カブトムシがモチーフの『ヤッパ君』。

 立派な眉毛とボールを高く掲げた凛々しいポーズがチャームポイントで、ユニホームの胸元にも刺繍されている。「大地をふみしめ、力強く歩んでいく」カブトムシのように、力強く、粘り強くプレーする選手の姿にもご注目!