カープは27日、来季コーチに就任する新井良太氏の記者会見をマツダスタジアムで行った。

10月27日にマツダスタジアムでコーチ就任会見を行った、新井良太コーチ。

 新井良太氏は、2005年大学生・社会人ドラフト4位で中日に入団し、2011年に阪神に移籍し活躍した。実兄である、新井貴浩監督とは阪神時代の2011年〜2014年まで共に戦った。2017年限りで現役引退後は、阪神で一軍、二軍のコーチを歴任した。

 以下、新井良太コーチ就任会見の一部をお送りする。

ーまず、コーチ就任要請は、どなたから、どのようにお話しされたのでしょうか。

「(新井貴浩)監督から電話があり、『手伝ってくれないか』と言われました。すぐに『わかりました』という返答をしました」

ー就任要請を受けて、率直にどのように感じましたか?

「まさか、また同じユニホームを着てやるとは思っていなかったですし、僕も生粋のカープファンでしたので、あの赤いユニホームを着れるのかと思うと、すごく心が踊りました」

ー阪神時代は、カープと戦っていましたが、貴浩監督が監督を務めるチームでコーチングスタッフを務めるということは改めてどのように思われますか?

「私は選手のために、カープのために全力を尽くすだけなので、そこは何も問題はないかと思います」

ー就任が決まった後は、貴浩監督と何かお話しはされたのでしょうか?

「ちょくちょく会っているので、いつも通りの会話と言いますか、とにかく力を貸してくれ、一生懸命いままで阪神でやってきたことを、そのままやってくれということは言われています」

ー中日、阪神と外からカープを見てこられたと思いますが、改めてカープというチームの印象はいかがでしょうか?

「非常に能力の高い選手が多いなといつも三塁側から見ていて思いました。若い選手もすごく可能性を感じる選手が多いですし、一緒に汗を流して、サポートできると思うと非常に楽しみです」

ー先ほどご自身の口からもありましたが、大のカープファンということで、改めて、カープのユニホームを着て、コーチとして働いていくという思いをお聞かせください。

「監督も“家族”と表現されていると思いますが、なんとかその一員になって、選手のため、そしてカープのために全力でやらせていただきます」

ーここまでコーチ経験を積んでこられましたが、カープの選手を指導するのは初めてのことだと思います。その辺りはいかがでしょうか?

「選手に寄り添い、なるべく選手ファーストで、メンタル面でも、メカニック面でも良い状態で打席に入れるようにサポートしていくのが、僕の仕事だと思っています。しっかりコミュニケーションを取って、信頼関係を築いていきたいと思います」

ー具体的に注目している選手などはいますか?

「みんな楽しみな選手が多いので、なんとかその選手たちの価値を高めてあげたり、可能性を広げてあげられるように、全力でサポートしていきます」

ー指導される際に、モットーにしていること、大切にしていることはどんなことがありますか?

「僕の一言で打てることもあれば、僕の一言が邪魔をして打てなくなることもありますので、そのあたりは言うタイミングや言葉をすごく慎重にやってきていますし、やっていきたいと思います。あとはとにかく親身になってあげる、寄り添ってあげるが僕の一番のモットーです」

ーちなみに、お兄さんの就任会見では、赤いネクタイをされていたのですが、今日は濃紺のネクタイを締めてこられました。その辺りはいかがですか?

「えっと・・・私まで赤をするとやりすぎかなと思いました。心は赤く燃えていますので、それでご勘弁ください(苦笑)」

ー最後に改めてカープコーチ就任に向けての意気込みをお願い致します。

「全力で、選手のため、カープのために頑張ります。よろしくお願いします」

◆新井良太(あらい りょうた)
1983年8月16日生まれ/広陵高ー駒沢大ー中日(2005年大学生・社会人ドラフト4位 〜2010年)ー阪神(2011年〜2017年)