カープは28日、来季コーチに就任する福地寿樹氏の記者会見をマツダスタジアムで行った。

10月28日にマツダスタジアムでコーチ就任会見を行った福地寿樹コーチ。

 福地寿樹氏は、2003年ドラフト4位でカープに入団し、2006年に西武に移籍、2008年にはヤクルトへ移籍し活躍した。ヤクルト時代の2008年、2009年には、2年連続で盗塁王に輝いた。

 新井貴浩監督とはカープ時代の1999年〜2005年まで共に戦った。2018年限りで現役引退後は、ヤクルトで一軍、二軍のコーチを歴任した。

 以下、福地寿樹コーチ就任会見の一部をお送りする。

ーいよいよ就任会見の日を迎えられました。まずはお気持ちからお聞かせください。

「広島を離れて16年経ちましたが、気持ちは変わらず、新鮮な気持ちで来ました」

ーコーチ就任の要請は、どなたから、どんな言葉で受けられたのでしょうか?

「新井監督から、『若手の育成と、チームの底上げに力を貸してください」と連絡がありました」

ーカープのユニホームに袖を通すのは、本当に久しぶりのことだと思いますが、今どんな思いでいらっしゃいますか?

「久しぶりの赤いユニホームなので、本当にワクワクしています」

ーヤクルトのコーチとして、長年対戦相手としてカープを見てこられたと思うのですが、近年のカープはどんなチームだと思いますか?

「選手の能力が高い、ポテンシャルの高い選手が多いですし、楽しみなチームだと感じています」

ー選手たちには、これまでのコーチ経験を通してどんなことを福地コーチから伝えていきたいと思っていらっしゃいますか?

「選手のプランだったり、気持ちだったり、いろんな夢があると思うので、その話をしながら、コミュニケーションを取り、できるだけその選手の長所をしっかり伸ばしてあげたいと思います」

ーヤクルトでは主に外野守備・走塁コーチの役割を担われましたが、カープでの肩書きは決まっているのでしょうか?

「先ほど、二軍の打撃兼走塁コーチと伝えられました」

ー 二軍でとなると、当然若い選手と接することが多くなると思うのですが、コミュニケーションを取る上でどんなことを心がけていらっしゃいますか?

「先ほどもお話ししましたが、その選手がどんな思いでやっているのか、チームとしてどう求められているのか、というのをしっかりと話をして、自分が求めているものと、チームが求めているもの、どうやったら力になれるにかというのを、しっかり話をしながら、選手が迷わないような、環境づくりをやっていきたいと思います」

ー2022年のシーズンを振り返ると、カープはチームで26個という盗塁数でした。非常に少ないと思うのですが、機動力というのは、カープにとって大きな武器になると思われますか?

「もちろんです。伝統である“機動力”というのは、先輩方が築きあげてきたものですし、チームカラーというのが、ずっと引き継がれており、これからもずっと引き継いでいくものだと思っています。盗塁は数だけではないのですが、今年に関しては、どうしてスタートがきれなかったのか、いろんな原因が必ずあると思うので、まずはそこをしっかり追求して、整理していきたいと思います」

ーチームとしてAクラス、優勝、日本一を目指していく来年のシーズンになると思うのですが、改めて選手たちにはどういうことを期待したいですか?

「知っている選手ももちろんいますし、若い選手も、僕がまだ会っていない選手もいます。選手には全員期待していて、注目しています。そして、監督も変わり、野球も変わってくるかもしれません。そこにしっかり対応してもらい、いろんな角度から、選手がやれるように、僕らはその選手を後押しできるように毎日続けていきたいと思います」

-最後に、久しぶりの赤いユニホームを心待ちにしている、古くからのカープファンがいると思います。ファンのみなさんにメッセージをお願い致します。

「16年ぶりにカープのユニホームに袖を通すことになりました。本当に広島の方とは、僕がカープを離れてからもつながりがありまして、いろんなところで『がんばってよ』と声をかけていただいてます。実際こうしてカープに戻ってきて参りまして、責任ももちろん感じております。毎日本当に一生懸命選手たちと一緒になってうやっていきたいと思っております」

◆福地寿樹(ふくち かずき)
1975年12月17日生まれ/杵島商ー広島(1993年ドラフト4位 〜2005年)ー西武(2006年〜2007年)ーヤクルト(2008年〜2012年)