10月20日に行われた、『2022年プロ野球ドラフト会議』。支配下、育成合わせて10名の選手が新井カープの一員として指名された。未来の若鯉へ注目が集まる一方、チームを去る男たちがいる。

 苦しみながら戦い続けた、赤き鯉戦士たちの生き様を振り返る——。

◆リーグ優勝にも貢献。コントロールが魅力の左腕/高橋樹也

2022年はコンディション不良にも苦しめられた。

 高橋樹也は2015年ドラフト3位で花巻東高からカープに入団。プロ入り前は、夏の甲子園大会や、U-18ワールドカップ代表に選出されるなど、スカウトからの注目を集めていた。

 低めを丁寧に突くコントロールが売りの左腕は、プロ2年目の2017年には10試合に登板。昨季は自己最多となる27試合に登板すると、防御率1.37の成績を残し、手応えをつかんだかに見えた。

 しかし、一軍での活躍を誓って迎えた今シーズンは、ケガの影響もあり二軍でも実戦登板はなし。最終戦終了後の10月4日、来季の契約を結ばない旨が発表された。

 森下暢仁、宇草孔基らと同じ『1997年生まれ』。プロ7年目を迎えた左腕は、無念の戦力外通告となった。

<通算成績>
64試合/0勝2敗/1セーブ/0完投/0完封/勝率.000
80.1回/被安打100/被本塁打11/与四死球34/57奪三振/自責45/防御率5.04

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