カープOBであり、現在はクリケット日本代表選手として活躍する木村昇吾氏の連載コラム。今回は、ドラフト会議を経てプロの世界に飛び込んでくる選手について語ってもらった。

 

◆周りに左右されず、出来ることを遂行できるか

皆さんこんにちは!昇吾です!

2年連続同カードで行われた日本シリーズは
オリックスバファローズの日本一で幕を閉じ、
その翌日から一気に来年への戦いが始まりました!

先立って行われたドラフト会議で、
来年以降チームの勝利に貢献してくれる選手を獲得し、新入団選手は来年春のキャンプから。
在籍している選手はフェニックスリーグから今秋のキャンプで鍛えられ、オープン戦を経て開幕に!

僕も約20年前にドラフト会議で横浜ベイスターズに指名していただき、
期待に胸躍らせて入寮し、春のキャンプを迎えた事を鮮明に覚えてますw

今年のドラフト会議で指名された選手達も同じ様な心持ちだと思うのですが、
やはり新人合同自主トレや春のキャンプで必要以上に頑張り過ぎてしまう選手が出て来てしまうのも事実…

想像してみてください…
自分が投手として入団し、テレビで見てたプロ野球選手の凄い投手陣と並んで
ブルペンでピッチングしてる自分の姿をw

周りの歴戦の猛者達の球の速さやキレに圧倒され、
自分も!と力んで投げてしまい、持ってるモノ以上のモノを出そうと空回りして無理な力を使い、
身体に過度な負担がかかって怪我をしてしまう…

良いと言う評価を受けてプロ野球選手として入団している訳なので、その時点で既に良いんです!

なので一番大事なのは、周りに左右されず先ずは自分の出来る事を遂行する!

もちろんコーチや監督さんのアドバイスやコーチングを受けて進化していく事も大事なんですが、
周りと比べ過ぎてオーバーワークになるとケガしてしまいますし、
プロ野球選手としての自分自身の強みや足らない所を見定めて、自分を貫いて行って欲しいなと思います!

我を通すには、通す為に周りを納得させたり協力してもらわないと出来ないので、
コーチや監督に助けてもらいながら自分自身の力を出していって欲しい!

僕も自分自身と向き合い、コーチや監督さんに色んなアドバイスをいただきながら
プロ野球選手として15年と言う時間を戦い、まだアスリートとして戦えてます!

あの時のあの人のあの言葉が…と
ターニングポイントになる言葉が今の僕の原動力になってます!

最初は分かってるつもりでも、
時と共に実感して初めてその言葉の意味を理解し、
あの時に大事な事を言うてくれてたんやなと思い返す事もあるので、
色んな人の言葉をちゃんと頭の引き出しにしまっておいて
それが必要な時に取り出して実践出来る様にしていただきたい!

全てのプロ野球選手が活躍して欲しいですし、
充実したプロ野球生活を送ってくれる事を願ってます!

僕も負けじとクリケット頑張ろ!

ほなまた!

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◆ライター 
木村昇吾(きむら しょうご)
1980年4月16日、大阪府生まれ。尽誠学園高で3年夏に甲子園出場。愛知学院大に進学し、遊撃手でベストナインを5度獲得するなど活躍。2002年ドラフト11位で横浜に入団。2007年オフに広島にトレードで加入すると、一軍に欠かせないユーティリティープレイヤーとして活躍した。2015年オフに西武にテスト生で入団。2017年にクリケットに転身すると、2018年にはクリケット男子日本代表強化選手団に選出された。クリケット界の世界最高峰であるインディアン・プレミアリーグ(IPL)での活躍を目指し、現在も競技を続けている。

公式HP→http://shogokimura.net/
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