今季カープは最後までCS争いを演じたものの、5位に終わった。そして、3年間チームを率いた佐々岡真司監督が退任となった。

 佐々岡監督は、長谷川良平氏(1965年途中〜1967年)以来、実に53年ぶりとなった『投手出身』監督として2020年に監督に就任した。ここでは、改めて佐々岡カープの3年間を振り返っていく。

2022年シーズンの本拠地最終戦で、集まったファンに挨拶をした佐々岡監督

◆2022年最終順位5位 |66勝74敗3分

 開幕6連勝からスタートした2022シーズン、序盤は先発陣の好調もあって上位をキープ。さらに6月には、日本球界復帰を表明した秋山翔吾の電撃加入もあり、チームは上昇気流に乗るかに思われた。

 しかし、前年から課題といわれていたリリーフ陣が今年も苦戦。苦手としている交流戦でも最下位に低迷すると、徐々に順位を落とし、佐々岡監督最終年は5位という結果に終わった。

◆29年ぶり開幕6連勝で好発進!

 入場制限が撤廃された2022シーズン、1993年以来となる開幕6連勝でスタートしたカープは、オフにメジャー移籍した鈴木誠也が抜けた『穴』を懸念されつつも、事前の評価をくつがえす好発進を見せた。

◆プロ10年目、上本が見せた大躍進!

 広陵高出身、カープ一筋10年目を迎えた上本崇司。神宮ではプロ初の本塁打も放ち、“いぶし銀”の活躍でファンを大いに盛り上げた。

◆野手キャプテンに野間が就任

 大瀬良とともにキャプテンに就任した野間峻祥。コロナ感染による一時離脱もありつつ、6月には床田寛樹とともにお立ち台に上がるなど、苦しむ打線をけん引した。

◆秋山、カープ加入後初の本塁打!

 秋山翔吾が日本球界復帰後初の本塁打を放ち、チームを勝利に導く活躍 (7月15日・巨人戦)。日米通算1500安打を達成したヒットメーカーが、カープに新風を吹き込んだ。

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