2022年ドラフト会議から約1カ月が過ぎた。続々と新入団選手の仮契約が行われ、メディアでも、スカウトと握手をかわす選手たちの姿が連日報道されている。

 ここでは、過去、カープが指名した選手たちの入団会見の様子を振り返っていく。

 2007年のドラフト会議で目玉となったのは、『BIG3』と呼ばれた中田 翔(大阪桐蔭高、現・巨人)、佐藤由規(仙台育英高、元・ヤクルト、楽天など)、唐川侑己(成田高、現・ロッテ)ら。また、大学・社会人では大場翔太(東洋大、元・ソフトバンクなど)に6球団が競合するなど注目を集めた。

 この年、カープが指名した選手は7選手。今も現役でプレーしているベテラン選手から、今秋惜しまれつつ引退を発表した選手まで……入団当時の彼らのコメントをお届けする。

(前列右から篠田、ブラウン監督、安部、後列右から山内、松山、小窪、丸、中村)

◆若き新戦力で、新井貴浩の穴を埋められるか

 2007年は、野手を優先した補強となった。チームの大黒柱である新井貴浩(現・カープ監督)が抜け、生まれ変わりが求められる状況にあって、新戦力にかかる期待は非常に大きかった。

「素晴らしい体格、運動神経を持つ選手が揃った。本当に楽しみだ」マーティ・ブラウン監督(当時)は居並ぶ新星に胸を躍らせ、期待の言葉を送った。

「これまでの努力が報われ、ユニホームの背中に名前と番号が書いてあるのは素晴らしいことだ。ただ、ユニホームの前にある名前のためにプレーしてもらいたい」チームとして結束し、そのワンピースとして力を尽くして欲しい。『ALL‐IN』の精神を伝え、カープというファミリーに迎え入れた。

◆大学・社会人1巡目/篠田純平(日本大)
「ユニホームを早く着たくてしょうがないです。自分はストレートで押していくタイプなので、プロでも真っ直ぐで勝負したい。1日でも早くマウンドに上がって、見てもらっている人に夢を与えられる選手になりたいです」

◆大学・社会人2巡目/(選択権なし)

◆大学・社会人3巡目/小窪哲也(青山学院大)
「小さい頃からこの日のことをいつも想像してきました。『必殺仕事人』になって、チームの勝利のためなら何でもしたい。野村謙二郎さんのようになって、2000安打を達成したい。ガムシャラに自分を出して、頑張りたいです」

◆大学・社会人4巡目/松山竜平(九州国際大)
「うれしいの一言です。早くユニホームを着て、家族に見せたいです。打撃の積極性や長打力には自信があります。守備でも肩には自信があるので、イチロー選手のようなレーザービームを見せたいです。ケガをせずキャンプを乗り切って、開幕一軍でスタートします」

◆高校生1巡目/安部友裕(福岡工大城東高)
「背番号60の通り、60盗塁を目指して頑張ります。全てのプレーで全力が出せる、トッププレーヤーになりたいです。練習中でも全てに気合いを入れて取り組みますので、ぜひグラウンドに足を運んで僕のプレーを見てください」

◆高校生2巡目/(選択権なし)

◆高校生3巡目/丸 佳浩(千葉経大付高)
「自分のユニホームを見て、気が引き締まりました。派手なプレーや華やかなプレーはできないので、泥臭く、どんなことでも全力でやるプレーを見て欲しいです。走攻守、全てにおいて高いレベルでできる選手になりたいです」

◆高校生4巡目/中村 憲(京都すばる高​)
「改めてプロになる実感が湧いてきました。中村がマウンドに立ったら負けない、という投手になりたいです。自分は真っ直ぐで押すタイプ。巨人打線と戦ってみたいです。一日でも早く、マウンドに上がる姿を見てもらいたいです」

◆育成1巡目/山内敬太(名城大​)
「打撃のモットーはフルスイングで、巨人の小笠原選手に負けないようなスイングをしたいです。守備では肩にも自信があるので、見て欲しいです。目標は前田選手です。1年目から支配下選手登録されるように頑張ります」

広島アスリートマガジン11月号は、新井貴浩新監督の軌跡を振り返る1冊! 広島を熱くする男が帰ってきた!新井貴浩新監督誕生 月刊誌でしか見ることのできないビジュアルも満載です。