11月23日、2022カープファン感謝デー内で、来シーズンの新スローガンが発表された。2023年のキャッチフレーズは、『がががが が むしゃら』。目の前の1試合1試合を勝つために、がむしゃらに、全力で戦うシーズンにするという思いがこめられている。
ここでは、過去10年間を振り返り、キャッチフレーズに込められた思いとともに紹介していく。
◆2012年/破天荒 GROUND BREAKERS 〜前人未踏〜(監督:野村謙二郎)
「球団史の中で一度も成し得なかったことを成し遂げる覚悟で戦っていく。」という意味を込め、『破天荒』をキャッチフレーズに。また、サブフレーズのGROUND BREAKERSは『新境地を切り拓く者』を表している。
(2012年チーム成績/61勝71敗12分、4位)
◆2013年/剣砥挑来 〜RALLYING TO ATTACK!〜(監督:野村謙二郎)
『捲土重来(けんどちょうらい)』とは、「一度敗れた者が再び勢いを増して盛り返し、巻き返すことのたとえ」で、『剣砥挑来』(読みは同じ)は当て字。「己の武器(剣)を研ぎ澄まし、来るシーズンに挑む」という意味が込められている。この年、チームは1997年以来16年ぶりのAクラス入りを果たし、初のクライマックス・シリーズを戦った。
(2013年チーム成績/69勝72敗3分、3位)
◆2014年/赤道直火 RED ALL THE WAY 赤く、熱く、真直ぐに。(監督:野村謙二郎)
16年ぶりのAクラス入り・初のCS進出を果たした前年同様、「王道ならぬ『赤道』を、真っ直ぐ火のように突き進んでいく」ことを掲げ、「観る人の心に火をつけていく」という決意が込められたキャッチフレーズ。この年、大竹寛(現・巨人)の人的補償として一岡竜司を獲得。チームは2年連続でAクラス入りを果たした。
(2014年チーム成績/74勝68敗2分、3位)
◆2015年/常昇魂 〜RED RISING〜(監督:緒方孝市)
緒方監督1年目のシーズンのキャッチフレーズは「常昇魂」。『上昇』と『常勝』を組み合わせ、「ここ2年間の勢いを失うことなく、2014年の悔しさを忘れることなく高みを目指す」という思いが込められている。この年は、新井貴浩現監督が阪神から、黒田博樹がヤンキースから広島に復帰し注目を集めたシーズンでもあった。
(2015年チーム成績/69勝71敗3分、4位)
◆2016年/真赤激! Burn it up!(監督:緒方孝市)
2015年オフに前田健太がポスティングシステムによりMLBに移籍を果たしたシーズン、チームが掲げたキャッチフレーズは『真赤激(マッカゲキ)! Burn it up!』。“真っ赤”と“過激”を組み合わせ、「カープ伝統の厳しい練習に耐え、チーム一丸となり、赤く熱い気持ちで相手にぶつかっていく」決意がこめられている。この年、チームは25年ぶりのリーグ優勝を成し遂げた。
(2016年チーム成績/89勝52敗2分、優勝)
◆2017年/カ舞吼!−Kabuku−(監督:緒方孝市)
リーグ2連覇を目指したこの年のキャッチフレーズは「カ舞吼!(かぶく)」。歌舞伎の用語である『傾く(かぶく。“常識にとらわれない、、奇抜な身なりをする”という意味)』をモチーフに、カープらしく『舞』い、『吼』えながら戦うという意味が込められている。チームは1980年以来となるリーグ連覇を果たした。
(2017年チーム成績/88勝51敗4分、優勝)