新井貴浩監督就任後、初となった2022年ドラフト会議。カープは育成契約を含む全10選手を指名した。支配下指名7名のうち4名が投手、そのうち3名は社会人と、課題と言われた投手陣の整備とともに野手の育成にも注力する方針が垣間見える指名となった。

 新たな戦力として期待される選手たち。ここでは、二松学舎大附高から育成ドラフト3位で指名された高校生左腕・辻 大雅の強みと特徴を、アマチュア野球に詳しい安倍昌彦氏が語る。

伸びしろに期待大!未来の“左の先発”候補

(二松学舎大附高・辻 大雅)

【二松学舎大附高・投手】
辻 大雅(つじ・たいが)

2004年8月29日生(18歳)/左投左打/182cm・79kg

 辻投手は、高校3年生の春までは控えの選手でした。ただ、春以降に劇的に伸びた投手です。

 もともとコントロールが良く、特にカーブ、スライダーといった変化球のコントロールに優れた投手でした。球速があまり出ない投手だったのですが、その点も徐々に改善されてきました。また、辻投手は投球フォームの良さも特徴的です。非常に流動性のあるフォームで投げることができる投手で、カープとしては、そのあたりの伸びしろを期待して指名をしたのではないかと思います。

 クセのないフォームで投げるだけに、故障をする可能性も低いでしょうし、変化球は良いものを持っています。カープに入って、プロの食事とトレーニングで球速のアベレージが140台前半あたりまで伸びれば、十分に戦力になる条件は満たしていると思います。

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