12月1日、マツダスタジアムで広島東洋カープの上本崇司が契約更改交渉を行った。プロ10年目の2022年シーズンは初の開幕スタメンを勝ち取り、自己最多94試合に出場。初の本塁打を放つなど、いずれもキャリアハイとなる261打数80安打2本塁打17打点、打率.307をマークしていた。

 交渉後の契約更改会見での質疑応答は、以下の通り。

来季はプロ11年目、33歳を迎える上本崇司。新井貴浩監督のもと、さらなる活躍が期待される。

ー契約更改を終えられましたが、サインはされたのでしょうか?

「サインしました」

ー前年に比べて金額はいかがでしょうか?

「倍……ちょっと以上はいただけました」

ー金額をご覧になられた時はいかがでしたか?

「うれしかったというのと同時に、来季もまた頑張ろうと思いました」

ー球団からはどういった部分を評価してもらいましたか?

「開幕から出て、勢いをつけてくれたというふうには言っていただけました」

ー来シーズンに向けて、契約の場で球団からはどういった要望がありましたか?

「レギュラーに負けじと頑張ってやってくれ、隙があればレギュラーを取ってくれと言われたのですが、僕自身やるべきことはまったく変わらないので、与えられたところでしっかりと仕事ができるようにと思っています」

ー交渉の場で契約面以外で出されたたことなどはありましたか?

「野球以外のところで話がありましたが、申し訳ないのですが、ここでは控えさせてもらえればと思います」

ー改めて2022年シーズンを振り返ると、上本選手にとってどんな1年でしたか?

「個人的にはケガもありコロナもありで悔しいシーズンでしたが、『チームがなかなか勝てない』というところが、1番もどかしく感じたシーズンでもありました」

ー出場試合数も劇的に増えた中、日頃の管理や体調面のケアも大変だったと思うのですが、新たな発見などはありましたか?

「今年1年、自分なりに体調面は気をつけていたつもりなのですが、それでもケアの部分でまだまだ足りないんだなと(感じる部分はありました)。あとはトレーニング、食事、睡眠というところを、改めて考えさせられるシーズンになりました」

ー打撃面ではキャリアハイとなる成績だったと思うのですが、今シーズン手応えがあった部分はご自身の中でどこでしょうか?

「手応えはなんとなくはあるのですが、決して規定打席に立っているわけではないので、自分の中では正直まだまだだなと思っています」

ー来シーズンに向けて、ご自身の課題はどういったものだと考えていますか?

「僕自身これ以上伸びるところがないので、課題は『1年間ずっと一軍にいて、ケガをしない』ということじゃないですかね。優勝を目指して、チームのために何ができるかを考えてやっていくだけだと思います」

ー来シーズンは、本格的に新井カープとしてペナントレースに挑みます。上本選手自身は、現時点で来年のチームにどんなことを期待されますか?

「新井監督の現役時代というのは、いくら打とうが、打てまいが、成績を出そうが出すまいが、必死さや、他の選手が打てば1番に喜ぶ姿というがむしゃらさ、チームのことをすごく想っているなという(姿勢がありました)。そういった姿勢を全員がやっていかないとチームが1つにならないので、そういう姿、そういうところだと思います」

ー2022年も残すところわずかで、あっという間に春のキャンプがやってくると思うのですが、このオフの期間は、どのような準備をしていきたいですか?

「技術アップはもちろんなのですが、体のトレーニングであったり、ケガをせず1年間戦い続けられる体づくりをやっていきたいなと思います」

ー最後に、2023年シーズンはどんな1年になると思いますか?

「正直、個人的にはどうでもいいので、とにかく優勝して、日本一になって、新井監督を胴上げしたいなと思っています」

■上本崇司(うえもと・たかし)
1990年8月22日生(32歳)、広島県出身
広陵高〜明治大〜広島(2012年ドラフト3位)

広島アスリートマガジン12月号は、『恩師と選手が語る新指揮官の魅力』を大特集。 新井貴浩監督の話をしよう。月刊誌でしか見ることのできないビジュアルも満載です!