選手層の厚さもチームの魅力。『1番を目指す』走りで区間賞を狙う

陸上部寮には、輝かしい戦績を表すカップやトロフィーが多数展示されている。

 僕は栃木県出身で、高校は作新学院高に進学しました。スポーツの盛んな高校で、OBには野球のレジェンド・江川卓さん(元巨人)がいますし、西武の今井達也投手は同じ学部の同期だったんです。中国電力に入社するまでは、あまり広島に来たことがなかったのですが、自然も文化も味わえるし、遊ぶ場所も集まっていて魅力的な場所ですよね。僕はパンが大好きなので、オフはいろいろなパン屋さんを巡るのが趣味の一つです。チョコ系のパンが好きで、寮の近くのパン屋さんに足を運んでいます。

 あとは、『仮面ライダー』もすごく好きなんです! 特に『仮面ライダークウガ』は、「誰かのために自分を犠牲にする」という燃えたぎる気持ちと、最後まで変わらない強い信念に惹かれました。最近の特撮番組は、どんどんストーリーも深くなってきているので「大人も楽しめるなぁ」と思いながら、いつも楽しみに見ています。

 中国電力陸上競技部は選手の年齢層が幅広いチームなのですが、みんな優しいですし、硬くならなくて良い雰囲気があるので馴染みやすいのも良いところだと思います。もちろん時と場合で使い分けは必要だと思いますが、年齢関係なくすごく話しやすいという環境は、チームの一つの特徴です。たくさんの経験や知識、技術を持ったベテランの選手が大勢いるので、若手は色々なことを吸収できるんです。こうした環境は他のチームではなかなかないので、そんなところも、中国電力に入社を決めた理由の一つでした。

 今、僕自身が徐々に結果を出せるようになってきているのも、中国電力陸上競技部の歴史を築き上げてきた先輩たち、コーチ、スタッフ、マネージャーの存在が大きいと思っています。

 次の大会はニューイヤー駅伝(全日本実業団対抗駅伝競走大会)と、全国都道府県対抗男子駅伝競走大会(ひろしま男子駅伝)です。どの大会でも、僕の中にある『1番を目指す』という気持ちを大切に、区間賞を狙う走りでチームに貢献したいと思います。