カープOBであり、現在はクリケット日本代表選手として活躍する木村昇吾氏の連載コラム。今回は、2月1日から始まるカープ春季キャンプで注目しているポジション争いについて語ってもらった。
◆絶対的な経験値か、圧倒的な打力か
皆さんこんにちは！昇吾です！
キャンプインまであと一週間を切りましたね〜！
プロ野球選手にとっては正月とも言うべきキャンプ初日！
各選手が各々の自主トレ期間を経て今年にかける強い気持ちでこの日を迎えます！
納得の行く自主トレを過ごせた選手もいれば、
怪我明けで不安に支配されている選手もいるかも知れませんね。
そんなキャンプイン間近のカープの中で、
僕が注目してるのは坂倉選手が捕手に専念すると言う事で、
會澤選手(アツ)をはじめ礒村選手(イソ)や石原選手達と繰り広げられる正捕手争い！
これは非常に楽しみな戦いですし、近年稀に見る熾烈な捕手のレギュラー争いじゃないでしょうか？
言わずもがな會澤選手も打てる捕手として台頭してきて、先輩の石原慶幸さんから多くの事を学び
球界を代表する捕手へと成長し、今や12球団代表の選手会長にまで…。
若い頃の彼を知る者としては、悔しくて悩んだりしながら素晴らしい成長を遂げてくれてる事が素直に嬉しいですし、今年の護摩業も例年よりも延長して行うなどまだまだ老け込む感じも無く野球に向き合う姿勢は尊敬に値しますよね！
それでいて、グラウンドとかでもスーッと寄って来て
『キムさん相変わらずお元気そうで、変わんないっすね〜』と懐に入ってくる感じはもう惚れますよw
去年のキャンプ解説の時にも彼と話をしましたが、人として選手としての厚みを感じましたし、
今年は更に成長した『漢・會澤翼』を見せてくれるんじゃないかなと期待してます！
そして坂倉将吾選手！
今やカープの中核を担う打者として、チームには無くてはならない選手。
そんな中、今年はサードでは無く本来の捕手として勝負したい！と宣言。
やはり本職でやってやると言う強い気持ちが彼をつき動かしているんでしょうね！
僕が西武ライオンズ時代に炭谷銀仁朗選手(銀ちゃん)と森友哉選手とのレギュラー争いを間近で見てて、
銀ちゃんの捕手としての能力の高さは敵ながらに感じてましたが、
チームメートとして見る銀ちゃんの能力の高さに驚いたのを鮮明に覚えていて、
捕手としての能力では全く歯が立たないなと言う印象だった友哉が、打力を買われてライトを守ってましたもんねぇw
バットを持てば怪獣になる友哉が、キャッチャー道具を付けた途端に
中学生並みの雰囲気になってしまう位自信が無かったみたいで、
彼も必死になって捕手としてのレベルアップを図ってました！
その甲斐あって、後に銀ちゃんが移籍し、友哉が名実共に正捕手になっていくのですが、
今回のカープの正捕手争いに少し構図が似てるかなとw
捕手としての絶対的な力や経験値のある會澤選手に
圧倒的な打力を誇る坂倉選手！
この2人に割って入ってくる選手が出て来れば、
自ずとチーム力が増してる事に間違いは無いので、
先ずはチーム内での競争に勝ち、王座奪回に向けて
切磋琢磨していって欲しいですね！みんな応援してます！
皆さんは誰が勝ち取ると思います？
そのワクワクも一緒に見守っていければなと！
ほな、また！
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◆ライター
木村昇吾（きむら しょうご）
1980年4月16日、大阪府生まれ。尽誠学園高で3年夏に甲子園出場。愛知学院大に進学し、遊撃手でベストナインを5度獲得するなど活躍。2002年ドラフト11位で横浜に入団。2007年オフに広島にトレードで加入すると、一軍に欠かせないユーティリティープレイヤーとして活躍した。2015年オフに西武にテスト生で入団。2017年にクリケットに転身すると、2018年にはクリケット男子日本代表強化選手団に選出された。クリケット界の世界最高峰であるインディアン・プレミアリーグ（IPL）での活躍を目指し、現在も競技を続けている。
公式HP→http://shogokimura.net/
Twitter→@cricketershogo
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