アメリカ、韓国、ベネズエラ、キューバ……。世界の野球強国と幾度もの熱戦を繰り広げてきた日本代表。日の丸を背負い、割れるほどの声援の中で、歴代のカープ戦士たちも国の威信と己のプライドをかけて戦った。

 ここでは、日本代表として活躍した歴代カープ選手を振り返る。今回は、2006年に開催された第1回・WBCで日本代表に選出された新井貴浩を紹介する。

2023年シーズンからカープを率いる新井貴浩監督(写真は日南キャンプの様子)

◆世界の頂点を目指した、当時29歳の若き四番

第1回WBCで日本代表は、強豪・韓国、キューバを破り初代王者に輝いた。写真は本塁に突入する新井。

 自身初の打率3割越え(.305)、43本塁打を記録し本塁打王を獲得した2005年。新井は翌年3月に開催された第1回WBCの日本代表の一員として招集されたが、チャンスで結果を出す事ができず、短期決戦・世界戦の厳しさを身をもって知ることになった。

 日本代表チームには、イチロー(マリナーズ)をはじめ、福留孝介(中日)、岩村明憲 (ヤクルト)、松中信彦(ソフトバンク)ら、錚々たるメンバーが集結。日本代表は見事、初代世界王者に輝いた。

広島アスリートマガジン3月号は、WBC特集!『照準は世界一。栗林良吏、いざWBCへ!』。日本代表の一員としてWBCに出場する栗林選手インタビューをはじめ、世界の強豪国と戦ってきた石原慶幸コーチ、川﨑宗則選手のインタビューにもご注目ください!