開幕が目前に迫る中、昨年末にプロ入りを果たしたルーキーたちがデビューする日も近づいてきた。
ここでは、2022年ドラフト指名選手たちのルーキーインタビューをお届けする。今回は、初の日南キャンプで一軍帯同の切符をつかんだドラフト6位・長谷部銀次。1年目からの活躍が期待される左腕の挑戦に迫った。
◆シーズンを完走する『体力』が課題。プロ仕様の生活リズムを構築中
ー日南キャンプは一軍スタートでした。一軍入りを聞かれた時はどんな気持ちでしたか?
「僕は社会人出身ということで、即戦力の働きが求められていると思います。キャンプでは実戦でしっかり結果を残さないといけないとも思いますし、正直、喜びというよりも『しっかりやらないといけないな』と、身の引き締まる気持ちです」
─キャンプではどういったところをアピールしていきたいですか?
「僕の一番の持ち味はマウンド度胸だと思っているので、怖気付かず、常に自分の球を投げられるところを見てもらえればと思います」
─大野練習場での自主トレでは、新人選手の中で一番最初にブルペンに入られましたが、その理由は?
「周りを気にしていても仕方がないので、自分自身でキャンプインからの逆算をして、あの日にブルペンに入ることを決めていました」
─合同自主トレからここまで練習を重ねてきて、手応えはいかがですか。
「順調に調整が進んでいますし、寒い中であってもちゃんと狙ったゾーンに投げることができているので、そこは良いところかなと思います。課題としては、これまで1年間を通して投げたことがないので、体力面をどう強化していくかという部分があげられます。ただ、これは課題というよりも、まだまだ分からないというのが正直なところです」
─体力面を補強するために、特に取り組んでいることはありますか?
「まずはチームのランニングです。しっかり走るというところと、合わせてリカバリーの部分も大切だと思っているので、しっかり睡眠をとるようにしています。社会人時代は22時半には寝て、5時半に起床するという生活をしていたのですが、プロになるとナイターゲームも多くなりますし、今は頑張って24時に寝て、頑張って7時に起きるという生活サイクルに変えようとしているところです」
─うまく新しい生活サイクルに慣れていけそうですか?
「それが、やっぱり5時半に目が覚めてしまうんですよね(笑)」
─そのサイクルが体に染み付いているんですね。
「そうなんです。朝はなんとか7時まで寝ていられるように、少しずつプロ仕様の生活リズムに変えていけるように頑張っています」
─ちなみに、朝5時半に目が覚めてしまったときには、どのように過ごしているのですか?
「二度寝ができないタイプなので、『寝れないなぁ』と思いながら寮のお風呂にお湯をはって体を温めて、ストレッチをして、朝食を食べて……と過ごしています」
─逆に、夜は24時前に眠くなったりはしませんか?
「はい……めちゃめちゃ眠いです(笑)。ただ、眠くなってしまった時でもストレッチをしていれば寝てしまうことはないので、体を動かしながらなんとか適応できるように工夫しています」
─最後に、プロ1年目の目標を聞かせてください。
「具体的な数字というよりも、まずは1年、ケガなく自分の球を投げられる状態を保つことが一番大切だと思っています。できることをすべて出して、結果的に数字がついてくれば一番良いと思います。とにかくまずは、カープの勝利に貢献できる選手になれるように頑張りたいと思っているので、応援よろしくお願いします」