プロ野球・広島東洋カープ、サッカーJ1・サンフレッチェ広島をはじめ、多数のスポーツチームが存在する広島県。広島アスリートマガジンの連載《HIROSHIMA SPORTS NAVI》では、スポーツ王国と呼ばれる広島で活躍するスポーツチームから、選手自らがナビゲーターとなりチームや競技の魅力を紹介する。

 今回は、『コカ•コーラ レッドスパークスホッケー部』から、松本夏波選手が登場。東京五輪、W杯を経験した松本選手が、ホッケーの魅力・チームの魅力をたっぷりとお届けします!

松本選手のポジションはMF。攻守両面にかかわり、ゲームコントロールの能力も求められる重要なポジションだ。

伝統のパスホッケーで掴んだ、2年ぶり5回目のリーグ優勝!

ー松本選手は滋賀県のご出身です。滋賀はホッケーが盛んな地域だとお伺いしましたが、松本選手がホッケーを始めたのは何歳の頃でしたか?

 「小学3年の時に、スポーツ少年団に見学に行ったことがあるんです。学校の友達や近所の友達もみんな入っていたので、最初は遊び感覚で参加するようになりました。本格的にプレーするようになったのは、小学4年の頃ですね。ポジションも、フォワード、ディフェンス、ミッドフィルダー(以下、MF)と、いろいろ経験してきました」

ー現在の松本選手のポジションはMFですが、ホッケーのMFの役割とは、具体的にどのようなものですか?

 「サッカーのMFと似ている部分もあって、主にコートの中心部分から、攻撃にも守備にも参加するポジションです。同じMFでも、サイドのMFと中央のMFでは役割が違っていて、私は中央のMFをやっているので、主にパスの配給などを得意としています。ゲームの攻守、全体的に絡めるところが面白いポジションだと思っています」

ー今シーズン、チームは2年ぶりに『高円宮牌2022 ホッケー日本リーグ』(以下、日本リーグ)で優勝しました。振り返って、どんな1年でしたか?

 「コカ•コーラのホッケーの強みは『パスホッケー』です。伝統的にトレーニングを重ねてきているのですが、やはり練習や練習試合ではうまくいっていても、本番ではうまくいかない部分もありました。勝ち進んで決勝戦に臨むと、プレッシャーを感じて勝ち切れなくなるという場面もあり、そういった面は来シーズンに向けての課題だと思っています」

ーそうした課題をクリアするために、松本選手自身が特に意識していることはありますか。

 「そうですね。個人的には、『頑張る』と思い過ぎないことが大事ではないかと思っています。どんな試合、どんな場面でも、いつも通りでいることを心がけています」