本日4月21日の先発マウンドに上がるのは、ドミニカ・カープアカデミー出身で2020年に育成選手として入団したコルニエル。最速165kmのストレートは、あの大谷翔平と並ぶNPB最速タイ記録(当時)の爆速投手だ。

 2021年は一軍での登板は12試合15.1回ほどしかなかったが、ウエスタンで着実に力をつけ、スライダーやカーブのほかツーシームの制球力が向上した。進化したコルニエルの、本日の投球に大注目!

2023年の日南キャンプでも順調な仕上がりを見せていたコルニエル、期待が高まる。

◆球場の空気を変える爆速ストレート

 2020年秋に育成選手として入団すると、2021年3月には支配下登録。カープ入団後に球速が大幅にアップし、6月20日には大谷翔平と並ぶNPB最速タイ記録(当時)の165kmをマーク。剛球を武器にシーズン50試合に登板し、一気にブレイクを果たした。

 しかし2022年は開幕直後に2試合連続でリリーフに失敗、以降もなかなか調子が上がらず制球難もあり、シーズンを通してわずか12試合の出場に止まってしまった。

 リリーフとして登板していたコルニエルに言えるのは、「試合の流れを変えられる投手」だということ。ビハインドの場面、僅差でリードした場面において、目に見えてわかる“すごいボール”を投げられるピッチャーがマウンドに立つだけで、試合の雰囲気は一変する。そんなコルニエルが一冬を超えてさらに進化。ストレート、スライダー、フォーク主体の組み立てに、さらにカーブやツーシームなどが加わり、先発投手として帰ってきた。

 コルニエルの進化は、今季ウエスタン・リーグ3試合に先発し2勝、18回を投げ、19奪三振、防御率0.50という成績が物語っている。これだけの数字を見せられたら、さすがに期待をせずにはいられない。相手は横浜のエース・今永浩太。抜群の安定感を誇るエースをカープ打線がどう攻略し、コルニエルを援護するかも注目のポイントだ。

《プロフィール》
R.コルニエル
1995年6月23日(27歳)
194cm・101kg/ドミニカ共和国出身/右投右打/投手
ファウスト・ヒメネス・サンティアゴ高-アストロズ傘下-カープアカデミー-広島(2020育成) 

広島アスリートマガジン5月号は、「まだ見たい!もっと見たい!」勝利を知る経験者たちの魅力をお届け!カープ3連覇を支えた投打の主力たちの現在地に迫ります。