2023年度バスケットボール男子日本代表チームの第1次強化合宿参加メンバーに、広島ドラゴンフライズから寺嶋良を選出すると、日本バスケットボール協会(JBA)が発表した。

広島ドラゴンフライズでは司令塔・PGとしてゲームメイクをする寺嶋

 6月13日から味の素ナショナルトレーニングセンターで行われる第1次強化合宿では、今年9月から開催される『第19回アジア競技大会(アジア大会)』へ向けたメンバー選考が行われる。さらに『FIBA バスケットボールワールドカップ 2023』直前合宿への事前トレーニングと、若手選手の強化も兼ねている。

◆広島ドラゴンフライズのエース寺嶋良

 京都府の名門・洛南高校で1年生からメンバー入りを果たし、2年生のインターハイでは3位入賞。めきめきと頭角を現した寺嶋は3年生ではキャプテンを務めた。高校卒業後は強豪・東海大学へ進学すると、新人大会(ルーキートーナメント)では4年ぶりの優勝を果たし、MVPに。インカレ終了後、特別指定枠で京都ハンナリーズにてプロデビュー。
 2019年、正式に京都ハンナリーズへ入団すると2シーズンにわたって活躍し、新人賞ベストファイブ獲得した。2021年から活躍の場を広島ドラゴンフライズへ移し、今シーズンは出場した59試合すべてに先発出場。1試合平均10.6得点2.2リバウンド3.9アシストをマークするなど、絶大な信頼を得るエースとしてチームを牽引している。

◆ドリブルで相手を脅かすスピードスター

 圧倒的なドリブルの速さでディフェンスをお置き去りにし、スピードに乗ったままシュートを決める寺嶋のプレースタイルは、多くのファンを魅了する。外からのシュートを決めるスキルも高く、アシストやスティールも記録できる、まさに万能選手だ。日本人選手のPGの中でも身体が大きく、当たり負けをしないディフェンスも持ち味の1つで、世界と渡り合う際の大きな武器にもなるはずだ。

 次のアジア大会でのメンバー選考も兼ねた今回の合宿。日本を代表し、広島から世界へ羽ばたく寺嶋の姿に期待せずにはいられない。

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