7月18日に開催されたフレッシュオールスター2023は、7-3でウエスタン・リーグが勝利し、1963年のフレッシュオールスター開始以来、通算30勝目を挙げた。

 今回のフレッシュオールスターには、カープから二俣翔一、中村貴浩、内田湘大、益田武尚の4選手が選出されていた。ルーキーの中村貴は2番・レフトでスタメン出場すると、西武・井上広輝から左前安打、楽天・林優樹から二塁打を放つ活躍。内田は7番・ファーストでスタメン出場し、益田は7回表から6番手として登板した。

 ここでは、フレッシュオールスター出場を果たした4選手の、初々しい入団時のインタビューを改めて振り返る。

2023年5月に支配下登録された中村貴浩。同月19日には一軍デビューも果たした期待の大砲だ。

◆中村貴浩(2022年育成ドラフト2位)

 新井監督と同じ、“貴浩”という名前に負けないようにと思っています。長打が打てるところが自分の強みで、バットに当たればスタンドに入れる自信はあるので、確率を上げて本塁打をたくさん打てるように頑張りたいです。目標は、元・オリックスの吉田正尚選手です。まずは1日1日しっかりと練習をして、早く支配下になれるように、そしてファンのみなさんの熱い声援の中でプレーできるように頑張りますので、これからよろしくお願いします。

◆内田湘大(2022年ドラフト2位)

 心拍数が上がってしまって、すごく緊張しています。この場に立って、プロになったんだという実感がすごく湧いてきました。今の自分の強みは、『野球を全力で楽しめるところ』です。プロとしてはまだまだ非力なので、パワーをつけて、長打を打てる打者になっていきたいと思います。『63』という背番号には球団からの期待を感じますし、それに応えられるように頑張りたいと思っています。難しいほど燃えるタイプですし、待っていてもチャンスは来ないと思っているので、どんどんチャレンジしていきたいです。目標は高く、打者で“五冠”を目指します。まだまだ荒削りな部分もありますが、早く一軍で活躍できるように頑張りますので、応援よろしくお願いします。

◆益田武尚(2022年ドラフト3位)

 ファンの方もたくさん来てくださっているこの場に立って、プロ野球選手になれたという実感でいっぱいです。カープには素晴らしい投手の先輩たちがいるので、大瀬良(大地)さんや栗林(良吏)さんたちにも話を聞いて、がめつく自分の引き出しを増やしていければと思います。先発でもリリーフでも、チームに任されたところで結果を残せる投手になれるように頑張ります。まずは1年目から一軍に帯同して1年間戦い抜けるように、そして日本一になれるように全力で頑張っていきます。周りからは「まっすー」、「たけひー」と呼ばれていたので、ファンのみなさんにもそう呼んでいただけるとうれしいです。

◆二俣翔一(2020年育成ドラフト1位)

 自分のアピールポイントは肩だと思っています。打撃面では2ストライクに追い込まれてからでも、そこに食らいついていくだけのミート力を持っていますし、パンチ力もあると思います。他球団で言えば森友哉選手(西武)のように、初球からガツガツ振っていきたいです。また守備面では甲斐拓也選手(ソフトバンク)のように肩だけではなく、フットワークや捕球してからの早さを参考にしていきたいと思っています。対戦したい投手は菅野智之投手(巨人)です。実際に対戦したら初球からどんどん振って、追い込まれてからも粘ってなんとかヒットゾーンに球を飛ばせたらと思っています。一軍の試合に出場できるように頑張りますので応援よろしくお願いします。