代打で本塁打を放ち、チームメートからの祝福を受ける前田智徳。同年に2000安打も達成した。

◆2007年/東京ドーム 前田智徳が歓喜の初本塁打

 プロ6年目の1995年に右アキレス腱を断裂してからというもの、前田智徳は常に故障箇所と向き合いながらの野球人生を余儀なくされた。しかし2000年代に入ると再びコンスタントに試合出場を続け、華麗なバットコントロールで安打を量産した。

 2005年には7年ぶりにオールスターゲームに出場し、カープでは金本知憲以来9年ぶりとなるMVP(第2戦、甲子園球場)を獲得。史上36人目の2000安打到達まであとわずかと迫っていた2007年には、自身6度目の出場となるオールスターゲームで初本塁打を記録した。

 ソフトバンクの馬原孝浩が内角低めに投じた球を上手くすくい上げると、打球は右中間スタンドに。寡黙な前田智には珍しく、三塁ベースを回る際には控えめながらもガッツポーズを披露した。

マツダスタジアム初のオールスターゲームで盗塁を決めた赤松真人。

◆2009/マツダ 14年ぶりに広島で球宴開催、出場7選手が躍動!

 マツダスタジアム元年となる2009年、広島で14年ぶりとなるオールスターゲームが開催された。

 カープからは7選手が選出され、前年に故障で出場を回避したルイスも地元での第2戦に登板。4対7で全パに敗れたものの、2戦にわたり2安打、2盗塁の活躍を見せた赤松真人が、はつらつとしたプレーでファンの心を最もときめかせた選手に贈られるマツダ・アクセラ賞を受賞した。