昨夜は守乱、拙攻で流れをつかめず逆転負けを喫したカープ。今日負けると勝率5割に戻るだけになんとしても連敗は避けたい。

カープの先発は九里亜蓮。前回登板の巨人戦では7回を1失点(自責点0)。許した安打はわずか2本、9三振を奪う好投で今季初勝利をマークし、開幕ローテーションの一員として最高のスタートをきった。昨シーズン、ヤクルト戦には5試合に登板し1勝2敗、防御率3.32。山田哲人、村上宗隆をいずれも7打数1安打に抑えた。今シーズンもこの2人がヤクルト打線のキーマンとなっているだけに、しっかりと封じ込めたい。今夜の試合でも前回登板同様に、球威のあるストレートと多彩な変化球を武器に、ストライクゾーンの中で勝負する強気のピッチングを披露すれば、開幕2連勝も見えてくる。

カープ打線は5番・松山竜平の状態がいい。スタメンに復帰した28日以降、3試合連続で安打を放つなど、打率は4割超。昨夜の第2打席では、11球粘って、ライト線へ一時は勝ち越しとなるタイムリーを放つなど、得点圏では3打数2安打とチャンス強さを発揮している。1番・ピレラから4番・鈴木誠也までの上位打線につながりが出てきただけに、今夜もポイントゲッターとしての役割が期待される。

昨日の試合では、6回表と8回表、無死一塁の場面でいずれもバントを失敗。攻撃の勢いが萎む結果を招いてしまっただけに、今夜も同様のケースで手堅くいく攻撃をみせるのか、佐々岡監督の采配にも注目だ。バットが振れている選手が多いだけに、セオリー通りではなく、進塁打を狙う作戦も面白い。

昨夜は1点ビハインドの9回表に1死一、三塁のチャンスをつくり、最後まで諦めない戦いをみせた。今日はビジター11連戦の最終戦。昨日の勝利への粘りを今日につなげ、勝ってマツダスタジアムに帰りたい。