プロ野球・広島東洋カープ、サッカーJ1・サンフレッチェ広島をはじめ、多数のスポーツチームが存在する広島県。広島アスリートマガジンの連載《HIROSHIMA SPORTS NAVI》では、スポーツ王国と呼ばれる広島で活躍するスポーツチームから、選手自らがナビゲーターとなりチームや競技の魅力を紹介する。
今回は、廿日市市を本拠地とする女子野球チーム『はつかいちサンブレイズ』から、日本代表として3度の金メダル獲得に貢献した投手・磯崎由加里選手が登場。女子野球の魅力をたっぷり語ります!
◆スポーツ愛あふれる広島で、応援を力に変え飛躍を目指す
私は昨年からサンブレイズに加入しましたが、今は、チームとして土台をつくっている段階だと考えています。
私は埼玉アストライア時代に一緒にプレーしていた岩谷美里監督に声をかけてもらったことがきっかけで入団したのですが、私以外にも、女子プロ野球を経験してきた選手たちが何人も所属しているのもこのチームの特徴です。そういう経験を持つ選手たちで周りを引っ張って、強いチームをつくりあげていきたいですね。
広島はスポーツが盛んな地域という基盤があるからか、サンブレイズもたくさんの方に応援していただけています。支えてくださるみなさん、ファンのみなさんの温かさに、チームがすごく愛されていることを感じています。
一方で、その現状に満足せず、愛されるチームだからこそ、結果を求めて厳しくやっていく必要もあるのではないかと考えています。もちろん『野球を楽しむ』気持ちは大切にしながらも、チームのなかでお互いに切磋琢磨する厳しさも必要だと感じています。まだまだ経験の浅い選手も多いので、足りない部分はお互いにカバーしつつ、若い選手に私たちの経験や考え方なども伝えながら、もっと上を目指していきたいですね。
現在、NPB12球団のうち、巨人、阪神、西武の3チームが女子のクラブチームを持っています。私たちも、野球をする女の子たちが夢を持てる球団をつくっていけるような、土台づくりもしていきたいと思います。