中学硬式野球５団体の各選手権大会を制したチームが集い、日本一を決める『1st エイジェックカップ 中学硬式野球グランドチャンピオンシリーズ』が８月28日、大阪シティ信用金庫スタジアム（大阪市此花区）で開幕した。
第2試合は、ポニーリーグ代表ポニー佐賀ビクトリー（佐賀）とリトルシニア代表世田谷西リトルシニア（東京）が対戦し、4対1でポニー佐賀ビクトリーが勝利した。
世田谷西の先発安藤丈二投手、佐賀Vの先発溝口童夢の両投手とも、上々の立ち上がりではあったが、2回二死から世田谷西の7番岡田武大選手のレフトオーバーのタイムリーで1点を先制した。しかしその裏、佐賀Vは二死から川﨑治知選手のタイムリー二塁打で1対1の同点に追いついた。
1対1で迎えた5回表、佐賀Vは一死１、３塁から盗塁で川﨑治知選手の盗塁で２、３塁にチャンスを広げたが、後続を絶たれ逆転までには至らなかった。
6回表、無死1塁から世田谷西の3番手でマウンドに立った川上恵叶投手は、後続を3人で片づけ隙のない投球を披露した。一方の佐賀V二人目、竹下翔太投手も世田谷西打線をしっかりと抑え、試合は両チームとも5安打0失策1得点と、非常に締まった好ゲームでタイブレークに突入した。
一死満塁から始まるタイブレークでは、佐賀Vの攻撃は3番福地海誠選手がレフトフライに倒れたが、続く4番峰松絋大選手のタイムリー二塁打で3点を奪取した。後が無くなった世田谷西の反撃を、佐賀V竹下投手がしっかりと抑えゲームセット。
４対１（タイブレーク）で、佐賀Vが29日に阪神甲子園球場で行われる決勝戦へ駒を進めた。
勝ったポニーリーグ・佐賀Vの古澤豊監督は「投手がしっかりと抑えてくれたのが大きい。大きな大会で勝っている世田谷西さんの胸を借りるつもりで挑んで、子どもたちが力を存分に発揮してくれた。終盤の粘り、終盤に勝ち切れるチームが強いと思っているので、今日は良い試合をしてくれました」と、選手をたたえた。
また敗れた世田谷西リトルシニアの吉田昌弘監督は「今日までの連戦で、精神的にも疲れがあったと思う。元々勝ったり負けたりのチームなので、今日まで勝ち続けていたこと自体が不思議なくらい。選手たちは全力を出して戦ってくれた。数多くの接戦の中で、野球に謙虚に取り組んでくれ、今日も良い試合をしてくれた。リトルシニア選手権、ジャイアンツカップ、エイジェックカップと本当にこの1カ月よく頑張ってくれたと思う」と話した。
