中学硬式野球5団体の各選手権大会を制したチームが集い、日本一を決める『1st エイジェックカップ 中学硬式野球グランドチャンピオンシリーズ』が８月28日、大阪シティ信用金庫スタジアム（大阪市此花区）で開幕し、3試合が行われた。
第3試合は、フレッシュリーグ代表・佐賀フィールドナイン（佐賀）とボーイズリーグ代表・明石ボーイズ（兵庫）が対戦し、佐賀Fが5対0で勝利した。佐賀Fは本日行われた第1試合で、ヤングリーグ代表・ヤングJKBに4対3で勝利し、第3試合に駒を進めていた。
明石の先発は空昊太投手、佐賀の先発は坂口翔仁投手の投げ合いで始まったこの試合は4回まで0対0とテンポよく進んだ。試合が動いたのは5回。佐賀Fの5番山田大翔選手がレフトオーバーの二塁打で出塁すると、これを送って一死３塁へチャンスを拡大。ここで7番多良悠来選手がライトオーバーのタイムリー二塁打を放って先制した。さらに二死満塁となって、１塁エラーの間に1点を追加し、2対0と試合中盤で佐賀Fが主導権を握った。
まずは1点がほしい明石はその裏、二死２塁として打席には代打川上慧選手。鋭い打球がライト前へ抜け、これで一気にホームを狙ったが、わずかに及ばずタッチアウト。佐賀の守備が投手を盛り立てた。
続く6回には佐賀F8番光野錬斗選手のタイムリーで1点を追加し、3対0とリードを広げた。7回には坂口投手の3塁打から百武俊樹選手がセンター前のタイムリーで続いて1点を追加。さらにエラーの間にもう1点を加え、５対0と最終回に大きくリードを広げた。
一矢報いたい明石は7回、二死から6番宮階健太選手がライト前へ運んだが、あと一歩及ばず試合終了。中盤から試合を優位に進めた佐賀Fが、明日の決勝戦へと駒を進めた。
勝った佐賀Fの若林暁生監督は「一戦ずつ目の前の試合を全力で戦ったのが、結果につながって良かった。明日の甲子園では佐賀県同士の対決となったので、非常に楽しみにしている」と話した。また敗れた明石の筧新吾監督は、「選手たちは暑い中、よく戦ってくれたと思う。私たちも親子三世代で中学野球に携われることができて、とても貴重な体験をさせていただいた。これからも時代に沿った形で、中学野球やこの大会が続いていくことを願っている」とこれからのエイジェックカップにも期待を寄せた。
エイジェックカップ決勝戦は、フレッシュリーグ・佐賀フィールドナイン（佐賀） vs ポニーリーグ・ポニー佐賀ビクトリー（佐賀）で、８月29日9時5分から、阪神甲子園球場（西宮市）で開催される。
