◆新監督が理想とする新打線とは

 一方で佐々岡監督が理想とする打線はどのようなものなのでしょうか?

 「カープ野球の基本である機動力という面は継承し、継続していかなければいけないと思います。走って1つでも先の塁を狙って1点を奪いに行き、その1点を投手を中心とした守りの野球で勝ち切ることを基本線として考えています。今季1年を振り返ると得点力の低下が課題となりました。もちろんカープ野球を基本線として考えながらも、やはり中軸の3、4、5番には長打が打てるバッターが(鈴木)誠也以外にも欲しいですし、今の野球ではそういう攻め方も必要だと思っています」

 V奪回へ向け、カープファンのみなさんの声援も大きな力となります。

 「当然そうですね。僕が現役引退した頃はそんな光景ではありませんでしたが、ここ数年本当に多くのカープファンのみなさんがマツダスタジアムのスタンドを真っ赤に染めてくれています。そしてビジター球場でも敵地とは思えないような声援を送ってくれています。その光景というのは本当に力になりますし、これからもカープファンのみなさんの声援は絶対に欠かせません。球団、選手、スタッフ、そしてカープファンのみなさんと一体となって、優勝を奪回し、日本一を勝ち取りたいと思っています」