10月27日に株式会社エイジェックスポーツマネジメントと株式会社JVCケンウッドが合同セミナーを行い、“遅延再生カメラ”についての使用説明を行った。

 セミナーには、カメラの開発を行う株式会社JVCケンウッドの嶋田和雄氏、アナライザーとして実際に運用を行うエイジェックスポーツマネジメントの木山琢登氏が登壇した。

株式会社エイジェックスポーツマネジメントと株式会社JVCケンウッドが行った、“遅延再生カメラ”合同セミナー

 セミナーを実施するエイジェックグループは人材の総合プロデュース企業であり、グループ会社であるエイジェックスポーツマネジメントでは、2023年から中学硬式5団体とパートナーシップを締結し、中学生球児をさまざまな面からサポートしている。

 今回のセミナーは、11月8日から開催される第48回社会人野球日本選手権に出場するエイジェック野球部が“遅延再生カメラ”を使用していたことや、中学硬式野球の指導者向けアンケートでデータ活用に関する悩みが多いことを受けて実現した。

◆リアルタイムに自分の姿を見る機能カメラ

 セミナーで紹介された“遅延再生カメラ”は通常のカメラと異なり、撮影から数秒遅れで手元モニターにその姿を映し出すことができるというもの。この機能を利用することで自身の動作をリアルタイムに確認することができ、指導者と共に客観的資料として対話が可能になる。

 実際に日頃からチームで利用するアナライザーの木山氏は「撮ったものを見せるだけでなく、書き込みができる機能もあります。その場その場でリアルタイムに確認・改善ができるというのは大きな特徴です」と紹介した。さらに中学硬式野球で日々指導にあたる指導者に対して「客観的に子どもが自身のプレーを見る環境をぜひ整えてほしい。そうすることで理解の向上にもつながるはず」と練習効果の向上も望めそうだ。

 実際に使用をしている選手からは、その場で確認作業をしながら練習ができることで、結果的に投球数を減らしケガ防止になることや、自身の動きを動画で見ることにより、不調から早く脱することができる効果があったなどという声が上がった。

 今後エイジェックスポーツマネジメントでは、中学硬式野球界や野球競技者へ対して“遅延再生カメラ”の普及を目的としたセミナーを定期的に実施する意向だ。それぞれのスケジュールについては中学硬式野球マガジンWeb、公式HPならびに各種SNSにて発信していく予定。

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