今シーズン、新たに広島に加入したストライカー・大橋祐紀。開幕戦でサポーターの心をつかんだ背番号77は第2節でも得点を挙げ、期待に違わぬ活躍で輝きを放っている。大橋が独占インタビューで語った新スタジアムへの思い、『サッカーの魅力』をお届けする。(全3回の第2回)

2年連続で開幕戦複数得点を挙げた選手は、Jリーグではわずか3人目。日本人選手では初となる快挙だった。

継続して結果を残すのが良い選手。そうなれるように、次の試合に向かっていく

—ホーム開幕戦のヒーローインタビューでは、「素晴らしいスタジアムに恥じないプレーをしたいと思っていた」と語っていました。まだ加入から間もない時期でも、周囲の新スタジアムへの思いを感じ取っていたのですか。

「それまでに取り上げられなかっただけで、加入後いろいろな取材などで話してきた内容です。特別なことだとは思っていなくて、自分はずっと感じていたことでした」

—ハットトリックを達成した2023シーズンに続き、開幕戦での複数得点となりました。

「いまは正直、それについて何か思うことはないです。継続して結果を残す選手が良い選手だと思っているので、それができるように次の試合に向かっていきます」

—FC東京との第2節(3月2日・△1-1)では、後半にPKを決めて2試合連続の先制点、続けて結果を出しました。

「最初は満田(誠)選手が『蹴っていい?』と聞いてきたので、いいよと言ったんです。でも最終的には任せてくれました」

—大橋選手がサッカーを始めたのは、いつですか。

「小学1年生か2年生くらいです。テレビで日本代表の試合を見てやりたくなったので、地元の少年団に入りました」

—それからずっと続けている、サッカーの魅力は何だと思いますか。

「知らない人とでもボール1つで仲良くなれることですね。どこに行ってもそうだと思いますが、それがサッカーの一番の魅力で、ボールがコミュニケーションのツールであることが素晴らしいです」

—現在プロでプレーしているFWが、大橋選手にとって最適なポジションなのだと思いますが、他のポジションの経験は?

「一通り経験しました。少年団に入った頃はFWなど攻撃的なポジションでしたが、サイドバックでプレーしたこともあります。FWとしても、まだまだだと思っているので、継続して結果を出せる選手になりたいです」

大橋祐紀(おおはし・ゆうき)
1996年7月27日生、千葉県出身
ポジション・FW
八千代高ー中央大ー湘南ー広島(2024年〜)
中央大時代は加藤陸次樹とチームメートで、ふたりのコンビネーションから得点を量産。前所属の湘南でもストライカーとして活躍し、2023シーズンの開幕戦ではハットトリックを達成した。広島移籍後の2024シーズン開幕戦でも2ゴールを挙げチームをけん引。2シーズン連続の二桁得点が期待されている。