昨シーズン、両リーグ最多のイニング数を記録するなどリーグ屈指の先発投手として存在感を示した九里亜蓮。今季もカープ投手陣の柱としてフル回転が期待される男はついにプロ11年目で初の開幕投手にも指名された。
常に進化を求め続ける背番号11の独占インタビューをお送りする。(全3回/2回目)
◆プロ11年目で初の開幕投手
《1回目はこちら》
─沖縄キャンプが始まって間もない2月16日に新井貴浩監督から3月29日のDeNA戦の先発を告げられたそうですが、どのような状況で監督から告げられたのですか?
「練習の合間に監督に呼ばれて『開幕戦は亜蓮に任せたぞ』と伝えられました。やはり、うれしい思いとやってやるぞという思いと、入り混じった気持ちでした」
─開幕投手争いは常に話題となっていましたが、九里投手自身意識はしていた部分ですか?
「先発投手として投げている以上、そこを目指してやらないといけないと常に思っていましたし、そういう気持ちはずっと持ってキャンプに臨んでいました」
─昨季まで大瀬良投手が5年連続開幕投手でした。同期、同じ先発として、どんな思いで見ていたのですか?
「開幕投手を大地が務めると決まった時は、僕自身は同期で入団してずっと切磋琢磨してきた仲ですし、大地に対しては純粋に『おめでとう』という気持ちでしたし、シーズンに入ったら『大地に負けないで、良い成績を残してやろう』という気持ちでずっとやってきました。毎年僕は開幕投手が決まるまでは、開幕投手候補と呼ばれる選手に意識されるくらいでやりたいと常に思っていました。大地は良きライバルであり、良き友であると思っていますし、近くにそういう存在がいるというのは、すごくありがたい事だと感じています」
─良い刺激を与え合う仲ですね。
「僕はいつも良い刺激をもらっています。大地はどう思っているか分からないですけどね(笑)」
─開幕投手が決まって、大瀬良投手からはどんな言葉がありましたか?
「監督に言われた夜、たまたま食事会場で大地と一緒になったので、その時に伝えました。大地からは『おめでとう。頑張れよ』と言ってもらいました」
《3回目につづく》
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