昨季、新井カープ一期生のドラフト1位として入団した斉藤優汰。 速球を持ち味とする19歳は、大きな期待を受けてプロ2年目にして初の一軍キャンプを過ごした。ここでは、悪戦苦闘を繰り返しながら、日々成長を続ける長身右腕の独占インタビューをお送りする。(全2回/1回目)
◆実戦経験を経て実りあるキャンプに
─初めての一軍キャンプを振り返ってみていかがでしたか?
「一軍の先輩方と練習できていろんなことを学べましたし、試合でも実際に投げさせてもらっていろいろな経験ができたかなと思います」
─ 一軍のキャンプではたくさんのファンが訪れます。そんな中で練習をするというのはどんな感覚でしたか?
「昨年1年間で、見られながら練習することには少し慣れたと思うのですが、一軍のキャンプだとやっぱりファンの方も多くなるので、そういう環境の中にいることで『やっぱり自分ももっとやらなきゃな』という気持ちになりました」
─ファンからの期待を感じたということですか?
「そうですね。変わらず応援してくださる方がたくさんいらっしゃったので、期待してもらっているんだなと感じました」
─以前広島の夏は暑くて大変と話していましたが、沖縄はいかがでしたか?
「だいぶ暑かったです(苦笑)。この時期に気温20度を経験することはなかなかないと思うので、そういった部分も良い経験になったと思います」
─1カ月間みっちりキャンプを経験されて、体力面ではいかがでしたか?
「自主トレを(大瀬良)大地さんと一緒にやらせてもらったりして、オフの間にしっかり準備できたと思っていました。練習後の疲れは当然ありますが、昨年のキャンプに比べれば体力がついたと思える部分はありました」
─オフに大瀬良投手の自主トレに参加されたということですが、きっかけを聞かせてください。
「フェニックスリーグで投げさせてもらっているときにあまり調子が良くなくて、結果もついてきていませんでした。ちょうどそのときに大地さんからLINEをいただいて、いろいろ相談させてもらったんです。それまであまり交流はなかったのですが、LINEで相談させてもらった流れでそのままお願いしようと思い、後日電話で直接『自主トレを一緒にさせてもらえませんか』とお願いしたところ、快諾してもらえました」
─大瀬良投手からはどんなアドバイスがあったのでしょうか。
「技術的なことはもちろん、人間として当たり前のことだったり、礼儀だとか立ち振る舞いみたいなものも教えてもらいながらトレーニングさせてもらいました」
─春季キャンプでは、黒田博樹球団アドバイザーから助言を受ける場面もありました。
「キャンプの前半、日南にいる間はもうほとんどずっとブルペンで見ていただきながら練習していたので、ブルペンに入るたびに話をさせてもらいました。オフに大地さんと一緒にフォームの修正などもしていたので、『こういうふうに取り組んでいます』という話を黒田さんにさせていただき、黒田さんからも『それでいいと思う』というふうに言っていただきました。あとは僕が意識していることが黒田さんの目線からどうに見えているかなど、その都度アドバイスをいただきながら取り組んでいました」
─新井貴浩監督からはどんなことをアドバイスされましたか?
「バッター目線からの話などをしてもらったときに、僕の考えを新井監督に伝えると、『バッターからしたらこう思うよ』と打者目線での話をしていただきました」
2回目につづく
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