3月27日にマツダ スタジアムでカープ・新井貴浩監督、阪神・藤川球児新監督が開幕前日の合同監督会見に臨んだ。カープ新井監督にとっては就任3年目で初の本拠地開幕だ。「やっとここまできたなと。キャンプ、オープン戦と長く感じています。明日が待ち遠しいです」と前日の気持ちを口にした。
対戦相手の阪神・藤川球児新監督は1998年ドラフトの同期であり、阪神時代には5年間共にプレーした仲。「時の流れを感じます。10年前、15年前にまさかこうなると想像もしていなかった。現役時代も一緒にプレーさせてもらい素晴らしいクローザーでした。野球に対して自分の考えをしっかりもっている方」と、元同僚である藤川監督との対戦に想いを馳せた。また阪神は優勝候補予想に挙げられる。相手先発は2023年MVP右腕・村上頌樹。「そんなに簡単には打ち崩せないと思う。しっかりと足を絡めて攻めていきたい」と口意気込んだ。今シーズン期待する選手を問われると「二俣(翔一)ですね。オープン戦非常に良いものを見せてくれましたし、いろんなポジションも守れる」と、育成から這い上がり、プロ5年目で初の開幕一軍をつかみ取った若鯉の名を挙げた。
昨季は終盤でまさかの失速。シーズン最終戦では「さまざまなことが変化する年になる。“強いチーム”、“強い選手”を育てていきたい」と宣言。秋季キャンプ、春季キャンプでは若手に厳しい練習を課し、育成にも力を注いできた。カープを率いて3年目。信念と覚悟のシーズンがスタートする。