3月30日、エディオンピースウイング広島で開催された広島ーG大阪戦で、昨シーズン限りで現役を引退した柴崎晃誠さんの引退セレモニーが行われた。

引退セレモニーの場内ラウンドで、スタンドに向かって手を振る柴﨑晃誠。

 柴﨑晃誠さんは2007年、東京ヴェルディでキャリアをスタート。2014年に広島に加入すると、在籍10年間で241試合に出場していた。

 セレモニーのスピーチでは、「2023シーズンをもって引退することに決めました。人前で話すのが苦手なので今とても緊張しています。今日はファン・サポーターのみなさま、お世話になったみなさまに感謝を伝えたいと思います」と、自身に関わる人々に感謝の思いを述べた。学生時代に指導を受けた監督、コーチ陣へのコメントでは、「大学4年生はキャプテンも任せてもらいましたが……それ以降、キャプテンマークを巻いたのは、去年のトレーニングマッチのみでした」と語り、スタンドから笑い声が上がる場面もあった。

 リーグ優勝、カップ戦優勝も経験したベテランは、苦楽を共にしたファン・サポーターに向けて、「暑い日も雨の日も、いい時も悪い時もいつも 全力で応援していただき、本当にありがとうございました。皆さんが思っている以上に、応援や声援は選手たちのパワーになっています。僕が広島に来てからの10年間、 たくさんの勝利を一緒に味わうことができてうれしかったです」と感謝の言葉を述べた。

 セレモニーの最後にはスタッフ・選手から花束を受け取り、Eピースを笑顔でラウンド。ファン・サポーターからは大きな拍手が送られた。柴﨑さんは2024年から広島の育成部コーチ(ジュニアユースコーチ)に就任している。