広島ドラゴンフライズは5月28日、横浜アリーナで開催されたCSファイナルで琉球を下し、クラブ初となるB1王者に輝いた。
5月25日から始まったCSファイナルは、第1戦を琉球が先取。後がなくなった広島は第2戦で巻き返し1勝1敗に持ち込むと、28日の運命の第3戦に臨んだ。
広島は1Qからリードを奪うと、一度も逆転を許さない堅実な試合運びを展開。要所で3Pを決め、琉球を振り切った。ワイルドカードからの優勝は史上3チーム目、B2から昇格したチームの優勝は初となる。
試合後、カイル・ミリングHCは「このシーズンを通して、 本当にタフなシーズンだった。負傷者や大きな波もありながら、選手1人1人が信じてここまで戦って、戦い抜いてくれたと思う。シーズンを通して 最後まで私たちを信じて、1人1人を信じて戦ってくれた選手たちを本当に誇りに思う」と選手を称えた。
また、チャンピオンシップMVPに選ばれた山崎稜は、「試あまりすぐ(優勝の)実感が湧いてくることもなく、少し変な感覚に襲われた。チームメイトが喜んでいる姿を見て、僕たちがやり遂げたんだなと改めて感じた」と噛み締めた。
3月の試合で負傷離脱した寺嶋良に代わり司令塔の役目を務めた中村拓人は、「クラブもどんどん歴史をつくっていく中で、その一員になることができて僕自身うれしかったなと思う」と語り、「(寺嶋)良さんのために」と、コート外からもチームを支えたゲームキャプテンへ思いを繰り返し口にした。
CSファイナル当日は、エディオンピースウイング広島でパブリックビューイングが行われ、マツダスタジアムでもイニング間にスコアが表示されるなど大きな注目を集めた広島ドラゴンフライズ。優勝の瞬間には、広島市内の各所で大きな歓声が上がった。