7月1日、エイジェックは栃木県栃木市に建設したスポーツサイエンス施設である“エイジェックスポーツ科学総合センター”の落成式を開催した。式典は福田富一栃木県知事、大川秀子栃木市長をはじめ、多くの参列者が見守る中で執り行われた。

“エイジェックスポーツ科学総合センター”の落成式

 報道関係者を迎えた初のお披露目の場となった、“エイジェックスポーツ科学総合センター”は大きく3つのエリアに分かれており、総敷地面積は11,999.15㎡とサイズ、導入設備ともに日本最高峰の施設となっている。

 式典には、施設建設の音頭を取った大和ハウスグループ、インターネット環境を整備したNTT東日本、パワーラボをコンサルティングしたゴールドジムなど、業界の一線で活躍するサポート企業も集結した。

 今回の落成式では、エイジェックスポーツマネジメントがパートナーシップを締結している元福岡ソフトバンクホークス監督の工藤公康氏による動作解析エリアのデモンストレーションが行われた。トラックマン・ラプソードから出るトラッキングデータと共に、ハイスピードカメラの映像を照らし合わせるという高度な分析を工藤氏が解説するなど、今後の活用に期待ができるデモンストレーションとなった。

 また、“エイジェックスポーツ科学総合センター”は競技者だけの活用施設ではないことも明かされた。今後は競技団体を中心に開放を進めていき、最終的には一般開放も行う見込み。地域住民にとって、スポーツサイエンスという分野が地元にあることで、健康寿命の延伸や競技者たちにとっては高度なトレーニングを行うことができる。

 さらに競技者のみならず、指導者やバックヤードのプロフェショナルの育成も進めていく。連携を結ぶ東京大学スポーツ先端科学連携研究機構などと手を組み、民間資格として『ベースボールアナリストコース』『バイオメカニクスコース』『食育/フードラボ栄養学コース』『予防医学/スポーツトレーナー・トレーニング・リハビリコース』の4コースを開講する。資格取得を目標としてのコース開設後、2026年4月より学校の開校を目指しており、東京・両国にあるエイジェック学園スポーツ健康医療専門学校の栃木校を立ち上げる予定だ。

 トップアスリートだけでなく、地域住民から学びの場を求める人まで、あらゆる層の目標をサポートできるエイジェックスポーツ科学総合センター。栃木県から次なるトッププレーヤーが生まれる日はそう遠くない。