新井氏は愛弟子の活躍をそう称える。

 チームが3連覇を果たす中で、毎年のように悔しさを味わってきた。心が折れそうになったこともあった。それでも前を向き続け、ようやくつかんだこのチャンス。今、堂林はそれを逃すまいと、とにかく必死の毎日を過ごしている。

「1年間、一軍の戦力としてあり続けること。一日一日が勝負だと思って戦い抜きたいと思います」

 一軍デビューし、14本塁打を放った2012年から8年。今年プロ11年目を迎える背番号7は今、カープ打線に欠かせない存在だ。