昨年の都市対抗野球で、悲願の初勝利を成し遂げたエイジェック硬式野球部。今年は17名の個性豊かな新人選手を迎え、総勢49名で戦う。今回は新人選手の中から、“160キロを目指す剛腕”と、“地元出身・実戦派右腕”に話を聞いた。

エイジェック硬式野球部・菊地竜雅投手

◆菊地竜雅投手 「目標は160キロを投げる投手」

 明治大出身の菊地は、最速156キロを誇る剛腕。大学時代は肩を痛め公式戦での登板がなかったが、恵まれた体格と威力十分の速球が魅力的。

―注目してほしいところは?

「ストレートの強さです。今の最速は156キロですが、和田(拓也)コーチと話して、160キロを目指そうという話になりました。実際に160キロを目標として掲げる中で、どうすれば良いか具体的になってきました」

―ストレートをどのようにして追求されているのでしょうか?

「高校1年の秋、球は速かったものの、打たれやすく『球が軽いね』と言われていました。そこから、フォームを見直したり、ウェイトや瞬発系のトレーニングの知識をつけて自分でメニューを考えたりと、自分なりに研究をしました。その結果、球速も回転数も上がって、今の姿になりました」

―社会人野球としての目標を聞かせてください。

「チームとしては都市対抗野球、日本選手権の二大大会出場、そして優勝ですが、個人としては来年のNPB入りです。その中で、自分にはコントロールという課題があるので、安藤(幸太郎)さんや金城(乃亜)さんのようにコントロールの良い投手から話を聞いて改善していきたいです」

【プロフィール】
菊地竜雅(きくち・りゅうが)投手/右投右打
常総学院高ー明治大ーエイジェック

    

◆神山陽登投手 「小さな巨人になる」

 國學院大出身の神山は小柄な体格ながら150キロを超える速球で三振が取れる好投手で、強気のピッチングに注目。

エイジェック硬式野球部・神山陽登投手

―三振が取れるイメージですが、一番の武器はどこですか?

「インコースを突く強気のピッチングが武器です。三振を狙っているわけでなく、強気で勝負する中で、結果的に三振が取れるという感じです。大学4年間で一番成長したと思うのがコントロールで、バッティングピッチャーをたくさんやって、ストライクゾーンで勝負できる練習をしたり、ストライクゾーンにゴム紐を張って、ギリギリに投げる練習をしたりして、コントロールを磨いてきました」

―社会人野球としての、目標を教えてください。

「チームの日本一に貢献することと、二年後にNPBへ行けるようになることです。そのためにスピードでは156キロを投げることを目標にしていて、これは体格の似た平良(海馬=西武)さんとお話しさせていただいたとき、『156が最低ライン』と言われたので、そこを意識しています」

―将来、どんな投手を目指していますか?

「自分は先発にもリリーフにも対応できる万能型の投手だと思っているので、先発、中継ぎ、抑え、どこでも『行け』と言われたところで結果を残せる投手になりたいです」

【プロフィール】
神山陽登(かみやま・はると)投手/右投左打
國學院栃木高ー國學院大ーエイジェック