◆「主軸に定着も、まさかの契約解除」サビエル・バティスタ 2016-2019
【通算成績】<打撃>263試合/770打数/198安打/62本塁打/145打点/0盗塁/打率.257

 2016年3月にカープと育成契約を結び、同年はウエスタン・リーグで68試合に出場した。翌年は同リーグで開幕から好成績を残し、6月3日に支配下選手契約を締結。同日のロッテ戦で一軍で即出場機会を与えられ、初打席初本塁打の衝撃的なデビューを果たした。翌日には外国人選手では史上初となる、初打席から2打席続けての本塁打を記録。クレート通訳とのヒーローインタビューも話題となり、瞬く間にカープファンに認知された。昨季は打撃の確実性も増し中軸で結果を出し続けたが、シーズンが佳境を迎えた夏場にドーピング検査において陽性反応を示し戦線を離脱。6カ月間の出場資格停止処分のすえ、2020年3月2日にカープから契約解除が発表された。

◆「サイクル安打達成の陽気なドミニカン」ライネル・ロサリオ 2014-2015
【通算成績】<打撃>111試合/362打数/112安打/16本塁打/61打点/2盗塁/打率.309

 2013年からアカデミーに所属。同年のカープ秋季キャンプにテスト生として参加し、そこでの実力が評価されカープと選手契約を締結した。入団当初から打撃に非凡なものを見せていたが、キラ、エルドレッド、バリントン、ミコライオらとの兼ね合いで、シーズン中は出場選手登録と抹消を繰り返した。それでも打撃で好成績を残し、チームのクライマックス・シリーズ進出に貢献。9月2日の巨人戦ではサイクルヒットを記録するなど、規定打席未満ながら打率.336、14本塁打、49打点の成績を残した。しかし翌年も一軍と二軍の行き来に終始し、オフには自由契約に。高い潜在能力を秘めていたが、一軍の舞台でコンスタントに活躍することは叶わなかった。

◆「強肩を買われ“二刀流”でプレー」フェリックス・ペルドモ 1992、1996-1999
【通算成績】<打撃>71試合/63打数/10安打/1本塁打/4打点/0盗塁/打率.159
<投手>47試合/3勝4敗0セーブ/72回/防御率4.25

 カープアカデミーを経て1992年に入団したものの、足を骨折し1年限りで退団。台湾リーグを経て、1996年に再入団を果たした。173センチ、67キロと小柄ながら、入団当初は俊足と堅実な内野守備で存在感を示した。一軍では打撃面で課題を残したものの、ウエスタン・リーグでは1996年に首位打者を獲得。1997年シーズンからは強肩を買われ投手に転向し、中継ぎ投手もこなせる二刀流としてプレーした。