◆「カープで基礎を築き、メジャーで大成」アルフォンソ・ソリアーノ 1996-1997
【通算成績】<打撃>9試合/17打数/2安打/0本塁打/0打点/0盗塁/打率.118

 カープアカデミーで猛練習を積み、1996年に来日。1年目は二軍生活に終始し、ウエスタン・リーグで実戦経験を積み上げた。1997年に一軍登録を果たしたものの、出場数はわずか9試合にとどまった。1998年は球団と契約面で折り合いがつかず、任意引退の形で退団。日本では名を残すことができなかったが、1999年からプレーしたヤンキースではトリプルスリーを達成するなど一流選手の仲間入りを果たした。カープ時代の同僚である黒田博樹氏とは、メジャーリーグでもチームメートとなっている。

◆「誰からも愛された陽気なドミニカン」ティモ・ペレス 1996-1999
【通算成績】<打撃>227試合/446打数/121安打/9本塁打/59打点/9盗塁/打率.271

 1995年に来日を果たし、1996年の開幕前に支配下選手登録を勝ち取った。オープン戦から結果を残し、開幕戦ではサヨナラ打を放つなど俊足巧打の外野手として活躍。陽気な性格も相まって、ファンの間で人気を博した。メジャー志向が強く1998年にポスティングシステムでの移籍を希望するも、入札がなくカープに残留。しかし翌年限りでカープを自由契約となり、夢であったメジャーリーグに移籍した。日本、そしてメジャーの双方で結果を残したカープアカデミー出身選手として、今も語り継がれる存在となっている。

◆「チーム勝ち頭も、契約問題で球団と衝突」ロビンソン・チェコ 1992-1993、1995-1996
【通算成績】<投手>37試合/19勝9敗0セーブ/244.1回/防御率3.17

 最初の契約では肘の故障が響き、わずか2年で自由契約に。しかし1995年に再契約を果たすと、同年の4月12日の阪神戦で初登板を果たし、初物づくしの完封勝利を飾ってみせた。その後も年間通して登板を続け、チームトップの15勝をマーク。カープアカデミーにとっての最初の成功選手となった。しかし、シーズンオフにはボーナス契約や代理人交渉をめぐり球団と衝突。最終的には翌年もカープでプレーすることで合意したが、わずか9試合の登板、4勝1敗の成績に終わりシーズン終了と同時に退団した。