身長198センチ、体重116キロという恵まれた体格から放たれる、最速152キロの速球が魅力の高卒ルーキーだ。知徳高から2024年育成ドラフト1位で入団すると、ここまで二軍で7試合に登板(9月4日時点)している。支配下登録選手を目指す、背番号123の野球人生に迫る。(全2回/第2回)
◆プロを意識したのは高校2年。県内屈指の『速球・ストレート』
ー改めて、小船投手のこれまでの野球人生についてお伺いします。小船選手が野球を始められたのはいつですか? また、プロ野球選手になりたいと思ったのはいつ頃だったのですか?
「たしか、5歳くらいだったと思います。兄が野球をしていたので、その影響で自分も始めました。プロになりたいと考えるようになったのは高校2年生の春です」
ープロを意識したタイミングが、具体的ですね。そのように考えるきっかけが何かあったのでしょうか?
「高校1年の頃はまだまだ球速も出ていなかったのですが、2年の頃から球速が140キロを超えるようになったんです。自分としてはその時点で『まだまだ速い球を投げることができそう』という感覚もあって、それならもっと上を目指してみようと感じるようになったのが、プロを目指したいと思うきっかけでした」
ー高校時代には球速を152キロまで伸ばしました。これは知徳高のある静岡県では高校最速タイの記録となりますが、さらに目標にしている数字はありますか?
「数字というよりも、今はストレートの質をもっと伸ばしていきたいと思っています。今の球速は150キロ前後なのですが、もっと球速を伸ばしていくためにもまずは体をつくって、良いストレートを投げられる感覚をつかんでいきたいと思っています」