『変化』を掲げて挑んだ今シーズンの新井カープは、終盤戦に多くの若手選手が一軍の舞台を踏んだ。ここでは一軍定着を狙う育成出身選手と、支配下登録を目指す育成選手たちの今シーズンの言葉をお届けする。今回は、2022年育成ドラフト1位で入団した名原典彦の声をお届けする。
◆売りは走ること
その俊足は、大学時代から自身のアピールポイントだ。プロ2年目の2024年シーズンは、二軍でチームトップタイとなる11盗塁を成功させた。今季は二軍で78試合に出場し、6盗塁をマークしている。
「正直にいうと、育成指名というのに対して悔しさもありました。ただ、僕の能力を見定めていただき、期待していただいたことには変わりはありません。その期待にしっかり応えたいと思っています。売りは走ること。そこを評価していただいたと思っています」
入団直後はそう語っていた名原だが、今シーズンは打撃強化にも力を入れてきた。
故障に苦しみ実戦から遠かった時期もあったが、守備範囲の広さとその俊足は唯一無二の名原の武器。地元・広島出身の韋駄天が活躍する姿を楽しみにするファンは多いはずだ。
■名原典彦
(なばら・のりひこ)
2000年6月24日生、広島県出身
182cm 80kg/右投右打/外野手/プロ3年目・25歳
瀬戸内高−青森大−広島(2022年育成ドラフト1位)