当初はマディソン・スクエア・ガーデン(米ニューヨーク州)でのビッグマッチが予定されていたが、コロナ禍により中止に。急遽、神宮球場大会が組み込まれた。

◆カープの選手も使うビジター側のクラブハウスが控室代わりに

 あと、マウンドに立って思ったのは、太陽が出ているうちはグラウンドからスタンドを見渡したときにすべての席のお客様の顔が見えるなと。東京ドームとかだと上の方の席に座っている人の顔は見えないけど、神宮は内野の最上段に座っている人の顔も見えるなって。

 オレはコンタクトをしても視力1.0、1.2とかそれぐらいなので、決して視力がいいわけではないですけど、ほかの球場よりもはるかにお客さまの顔が近くに見えそうだと思いました。

 野球観戦に行っても、スタンドからだとそこまでハッキリと選手の顔は見えないけど、逆にグラウンドからはスタンドにいる人の顔は見えているんだなって。大会当日も、まだ太陽が出ているうちに試合をした選手はスタンドのお客様の顔は見えていたと思いますよ。

 だから今度、神宮球場にデーゲームの試合を見に行く方は、応援ボードとか持って行ったら、たぶん選手も見えているんじゃないですかね。それぐらいスタンドとの距離感の近さは感じました。

 大会当日はビジター側のクラブハウスが控室代わりになっていました。ビジター側ということはカープの選手も普段使っているわけで、当然テンションは上がりましたよ(笑)。そもそもプロ野球選手が使用しているクラブハウスに入るのは初めてだったので、ほかの球場と比べてどうこうというのは言えないですけど、部屋も広かったし、ロッカールームも広かったです。

 クラブハウスの2階がロッカールームだったんですけど、2階に上がる階段がけっこう段差があって、急傾斜なんですよ。オレは、これはスーツケースを持ったまま行くのはムリだなと思って、1階の広い部屋にスーツケースを広げちゃいました。

 野球選手もけっこう荷物があるじゃないですか。荷物を持ったままあの階段を上るのは大変だと思いますよ。これはビジターの選手の体力を消耗させようという、ヤクルトの作戦なんじゃないかと思いました(笑)。ほかにもお風呂、そしてトレーナールームもあって、ここでカープの選手も治療を受けているのかなとか想像したりして、試合前で集中しないといけないのに、カープファン心がガンガンに出てしまいましたね。