Jリーグの秋春制移行に伴って開催される特別大会・『明治安田J1百年構想リーグ』。ガウル監督のもと動き出したサンフレッチェ広島は、2月6日に長崎との初戦を控えている。ここでは、クラブOB・吉田安孝氏が新監督への期待と、特別大会の見どころを独自の視点で解説。史上初・『降格のない特別大会』だからこそ可能となるチャレンジとは。(全2回/第2回)
◆さまざまなチャレンジのチャンスに。明治安田J1百年構想リーグ
バルトシュ・ガウル監督の就任により、これまでのサンフレッチェのサッカーとは違う一面を見ることができるのは、2026シーズンに向けた大きな期待の一つです。これまでのシステムにこだわることなく、ぶち破ってさまざまなことにチャレンジしていってもらいたいと思います。ガウル監督はサンフレッチェが初めての監督経験になるとのことですが、一方で、育成年代での指導経験が豊富と聞いています。若い選手をうまく起用してもらえるのではないかという期待感もありますし、サンフレッチェのクラブ理念にも合った監督人事だったのではないでしょうか。
そしてチャレンジという意味では、シーズン前に降格のない特別大会、『明治安田J1百年構想リーグ』が開催されるのはチャンスだと感じます。例えば昨シーズンまでのサンフレッチェは、守備の面では3バックを基本としていましたが、明治安田J1百年構想リーグでは4バックを試してみたり、選手の持ち味を引き出すためにポジション変更にチャレンジすることもできるでしょう。
昨シーズンはリーグ最少失点を記録したサンフレッチェですが、一方で、課題は得点力でした。前線からプレスをかけ、ショートカウンターで相手に攻め込むスタイルは、スキッベ前監督が築き上げたサンフレッチェのスタイルです。今シーズンは、そうしたスタイルに加え、新しい攻撃のスタイルも見せながら得点につなげていってもらいたいと思います。
スターティングイレブンを見たときに『今日は何を仕掛けるんだろう』とワクワクしたり、試合が始まったときに『そう来たか!』と驚かされる。そんなサッカーを期待したいです。個人的には、よりアグレッシブで攻撃的なサッカーを見てみたいと思っています。
ただ、降格はないとはいえ、『明治安田J1百年構想リーグ』の優勝チームはACLE 2026/27への出場権を得ることができます。サンフレッチェがビッグクラブになっていくためにも、こうしたチャンスは逃してはいけません。チャレンジを通して若い選手を育てながら、クラブとしてもさらに成長していってもらいたいです。
【吉田安孝(よしだ・やすたか)】
1966年11月22日生、広島県出身
現役時代はサンフレッチェ広島のDFとしてプレー。引退後は、サッカーコメンテーターとして多方面で活躍中。


