◆【7年目のシーズンに一気にブレイク】天谷宗一郎 2001年ドラフト9巡目
<通算成績:817試合/489安打/159打点/27本塁打/80盗塁/打率.256>

 2001年ドラフト9巡目と下位での入団となった天谷宗一郎。ルーキーイヤーは二軍で36試合に出場したものの打率.050とプロの壁を痛感した。2年目からは打力の向上と俊足に磨きをかけると、2008年にブラウン監督の評価を勝ち取り規定打席未到達ながら135試合に出場。同年から3年連続二桁盗塁を記録するなど伝統の機動力野球を体現する存在として活躍した。

 守備力にも定評があり、2010年8月22日の横浜戦では、マツダスタジアムのフェンスによじ登って、ホームラン性の打球をスーパーキャッチ。奇しくも同年8月4日の横浜戦(マツダスタジアム )で赤松真人(現二軍外野守備・走塁コーチ)が見せたスパイダーキャッチと共に、今もファンの間では語り草となっている。

◆【高い打撃センスでレギュラーを奪取】西川龍馬 2015年ドラフト5位
<通算成績:455試合/398安打/163打点/31本塁打/19盗塁/打率.345>

 ルーキーイヤーの2016年から62試合に出場するなど、早くから天才的なバットコントロールを評価されてきた西川龍馬。規定打席未到達ながら、打率.294をマークし、25年ぶりのリーグ優勝に貢献した。

 2年目以降も順調に試合出場数を増やし、外野へコンバートされた2019年はFA移籍した丸佳浩(巨人)と入れ替わる形でセンターに定着。5月から6月にかけて27試合連続安打、7月中旬から1番を任されると同月にプロ野球史上初となる4カード連続の初回先頭打者本塁打を記録した。

 今季もクリーンアップ、そして1番と与えられたポジションでコンスタントに安打を積み重ね、規定打席到達者の中で上位の成績をキープ。ところがコンディション不良を理由に8月26日に一軍選手登録を抹消され、現在は再昇格を目指し調整を続けている。