◆広島で生まれ育った人間として、連覇中のクラブからのオファーはうれしかった

— 大学で着実に成長を遂げた茶島選手の元に獲得オファーが届いたのは、幼少期から過ごしたサンフレッチェでした。
「ビックリしましたね。大学3年生のときに1度練習に呼んでもらったのですが、そのときはただ呼んでもらっただけだと思っていました。それが大学4年に進級する直前の2月にそういうお話をいただき、本当に驚きました」

— 出戻りという形でサンフレッチェに入団することになります。
「いろいろなクラブから練習参加の要請はきていたのですが、正式なオファーがきたのはサンフレッチェが初めてでした。やっぱり広島で生まれ育った人間としても、リーグ連覇中のクラブからのオファーということを考えてもうれしかったです。正直、試合に出るのは難しいと思っていたんですが、自分が育った街で、育ててもらったクラブでプレーできることはこの上ない喜びです。それに大学を経由して戻ってきた選手が初めてだということを聞いて、最初の人になれることもうれしかったですし、帰るべきだなと思いました」

— サンフレッチェではボランチやシャドーのポジションでプレーしていますが、どちらも個性派がそろう激戦区です。
「ポジションごとにチームから求められる役割が異なると思います、たとえばボランチであれば、前を向いてゴールに直結するパスやドリブルで持ち上がることを求められると思うので、レギュラーである青山選手のプレーを見て学んでいます。シャドーをやるにしても、出して動いてを繰り返してフィニッシュに関わっていくことを頭の中でイメージはしていますが、できないこともまだあります」

— サンフレッチェでどのような選手になっていきたいですか?
「壁は高いですが、やっぱり広島で活躍したい思いが強いですし、中心選手となって試合に出てJリーグで優勝したいという気持ちがあります」

— これまで同様に、自ら見据えた目標設定に向かって取り組んでいくだけですね。
「今年も出るつもりでいますけど、来年再来年はコンスタントに試合に出られるようになっていたいです。ただこれまでもずっとそうなんですが、今を一生懸命にやることが必要だと思います」