今季、クローザーから先発に転向した栗林良吏。プロ初先発から好投を続けるなど注目を集めている。ポジション転向で成功を収めたカープの投手では、リリーフから先発へ転向しエース左腕として活躍したレジェンド・大野豊を筆頭に、中﨑翔太(先発→クローザー)、横山竜士(先発→セットアッパー)らの名前があげられる。
ここでは、人的補償で巨人から広島に移籍加入し、新天地で中継ぎとしての立ち位置を確立した一岡竜司(現カープアナリスト)の現役当時のインタビューを再編集してお届けする。カープの三連覇を支えたリリーバーが、カープ加入1年目のシーズンに語っていた自身の野球人生とは。(『広島アスリートマガジン』2014年5月号掲載記事を再編集)
◆一生に一度の新聞記事。いつか自慢できればいいと思っていた
ー一岡投手の野球人生において、ターニングポイントとなった出来事はありますか?
「沖データコンピュータ教育学院時代に、都市対抗でJR九州に補強されたことが一番大きかったですね。学生でお金をもらわずに、プレッシャーのない環境で野球をするのと、いきなり九州地区の一番厳しい環境に入るとでは選手の意識が全然違うんです。そこで影響を受けて変わったような気がします。JR九州の監督から『お前は真っ直ぐだけでいけ』と言われてからは、真っすぐに自信を持てるようにもなりました」
ーそうした経験があって、『プロに行けるかもしれない』という手応えにつながったのでしょうか?
「それは全く思っていませんでした。どこかの社会人野球チームに就職できればいいや……くらいで(笑)。だからドラフトにかかるとも思っていませんでしたし、たまたま前日にどこかの新聞に『ドラフトの隠し球!』みたいな感じで載ったので、一生に一度だと思って『記事をとっておいていつか自慢しよう!』くらいの感じでした(笑)。巨人に指名されたときも、喜びよりも不安の方が大きかったんです。自分みたいなのがドラフトにかかっていいのか……と、正直、不安でした」
ー巨人で経験を積み、2014年に人的補償でカープに移籍しました。ここまで(取材時の2014年3月時点)一軍に帯同し続け、自身初の開幕一軍、プロ初ホールドも挙げました。
「まだまだ、そんなに一軍で投げているという実感がないんです。でも、ファンのみなさんの声援にはすごく力になりました」
カープをより深く、より熱く。日本唯一の広島東洋カープ専門誌!
「カープマガジン」2026年3月25日、創刊!


