◆若いからというのは言い訳になりません

— これまでご自身でイメージされてきた形が出せたゴールだったということですね。
「自分としては青くんからあのボールが出てきて点を決められたということが、少しチームの一員になれたというか、青くんがあのボールを出してくれるということが、ちょっとですけど信用してもらえているのかなという気持ちにもなりました。いつも寿人さんとのコンビを見て、そのイメージをあの試合で出せたというのが自分のなかではすごく自信になりましたし、ただのゴールじゃなかったなと思います」

— そして5月7日には、初の日本代表候補に選出されました。
「たぶん誰よりも僕が一番びっくりしましたし、まさか呼ばれると思っていませんでした。『代表に選ばれたから』という電話がきて、年代別にしては早いなと思って、『あ、わかりました』っていういつものテンションで返していました。でも『来週から練習あるよ』と言われてなんかおかしいなと思って、『代表ってなんの代表ですか?』と聞き返したら……、『フル代表』って言われたときに初めて気づいたんです(笑)。そこからはなんかドキドキして、『このままじゃアカンわ』と思ってすぐに実家に電話してしまいました。試合に出たときに自分の特徴を少しずつ出せてきているから、こうやって招集がかかったのかなと思っています。でも、これが全てではありませんし、ここからが一番大事だと思っています」

— プロ入り時に、将来日本代表を目標として掲げ、今そのスタートラインに立とうとしています。浅野選手にとって日本代表とはどのような存在なのか改めて聞かせてください。
「まだ候補ですし、自分が代表にふさわしい選手だとは思っていません。これから代表にふさわしい選手になるために頑張りたいと思います。自分にとっては日本代表に入るために頑張るということではなく、常に目の前のことに100%で頑張っていれば、それが自然と日本代表に繋がると思っています。サッカー人生の通過点のなかで自分をしっかり100%出して次に繋げられれば、代表定着にも繋がっていくはずです」