昨年8月にサンフレッチェへの完全移籍が決まりながら、同時に古巣・水戸ホーリーホックに期限付き移籍。昨季オフに復帰したことで、浅野雄也がプロ2年目にして初めてJ1の舞台に足を踏み入れた。

類まれなるスピードを武器に、一気に日本代表まで駆け上がった浅野琢磨選手。

 今季初戦のルヴァン杯から途中出場とはいえプレーの機会を得ると、その後もコンスタントに出場。柏好文の負傷離脱、自身のゴールを含めた活躍で今では主力選手の一角としてスタメン出場も増えている。

 日毎に存在感を増す浅野だが、プロ入り直後によく比較対象として名前が挙がっていたのがセルビアリーグのパルチザンに在籍する兄・浅野拓磨だ。現在はそれぞれが持ち味を発揮し、雄也が“拓磨の弟”として認識されることは少なくなっている。それどころかリーグが違うとはいえ今季は同日にゴールを決めるなどし、常に互いを刺激しあいながらスキルを高め合う間柄だ。

 弟がリーグ戦で4ゴール(9月13日時点)なら、兄も4試合連続ゴール、初のハットトリック達成など常に話題を提供中。ここではプロ3年目の2015年にブレイクし一気に日本代表まで駆け上がった兄・拓磨の、サンフレッチェ時代のインタビューを紹介する。
(『広島アスリートマガジン2015年6月号』所属選手等は当時のまま)